愛車「RX-7」を80歳迎えた女性がメーカーに譲渡 運転免許も返納し「25年間有難う」【長崎市】
テレビ長崎
60年以上のカーライフに終止符を打ちました。 18日に80歳の誕生日を迎えた女性が愛車を自動車メーカーに譲ることになり、譲渡式が行われました。 長崎市に住む西本尚子さんです。 大の車好きの西本さんの愛車は、「マツダ RX-7」 出会った瞬間に一目ぼれし、55歳から25年間大切に乗り続けてきました。 西本尚子さん 「地面に吸いつく感じで、さーっといくなんとも言えない爽快感がたまらないですね」「ほんと気持ちいい、ブラボーって感じ」 運転免許を取得した21歳から大好きな車とともに歩んできましたが・・・ 「今年12月の(80歳の)誕生日に免許返納します」 免許とともに、愛車も手放すと話していた西本さん。 放送終了後、西本さんには「車を譲ってほしい」という連絡が400件以上届きました。 その中から、西本さんは愛車RX-7の製造元、自動車メーカーのマツダに譲ることを決めました。 そして、18日に長崎市で車の譲渡式が行われました。 西本尚子さん 「(東京のマツダ広報の人からのメール)『輝かしい人生を引き継いで世の中の人に元気を与えたい』という言葉に、ここだ!ここしかないと思ったんです」 マツダ株式会社 土井耕輔 国内営業本部長 「愛車とともに過ごして来られた豊かなストーリーを、これからマツダの広報車として新たな生き生きとした物語をしっかりと紡いで参りたいと考えております」 傷や色落ちなどはほとんどなく、状態もよいという西本さんの「RX-7」。 この後、広島でメンテナンスをした後、横浜のマツダの研究所に移り、広報車としてイベントなどでお披露目される予定です。 譲渡式の後、西本さんは浦上警察署で免許を自主返納しました。 西本尚子さん 「スーッとした」「(今後は)タクシーを使うことが多くなるかな」「最後にRX-7には本当に25年間ありがとうという言葉を贈りたい」 共に歩んできた相棒とはお別れですが、西本さんとRX-7、それぞれの物語はまた新しい1ページが始まります。
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