デーブ・スペクター氏 「冗談じゃない」話題の“オールドメディア”偏見に苦言「なめすぎ」
放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が9日、ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜前11・30)に出演。“オールドメディア”について持論を展開した。 【写真あり】テレ東社長「オールドメディアが否定されたわけではない」 番組では「今年の事件簿 ドーンと言ってみようウィーク!」と題して、今年話題になった事柄について語り合うコーナーを実施。デーブ氏は「頭にきた。流行語大賞にノミネートもしてほしくない」と前置きし「“オールドメディア”」について語り出した。 「冗談じゃないですよ」と怒りを露わにし「この番組だって言えないですよ。同時配信とかRadikoって聞けるじゃない。完全にデジタル、スマートフォンでだって。なにが“オールド”だよ。テレビだって『TVer』とか…全部デジタルですよ」と反論。 「TikTokとかYouTube」を、コンテンツとしてのクオリティが「しょぼい」と批判すると、パーソナリティーの高田文夫から「やらないですか?」と質問が。「絶対やらないです。ADがいないし…それこそお弁当がないし」と冗談を交じえて場を和ませつつ語った。 続けて「みんな“オールドメディア”っていうかなめすぎ。確かに足りないことありますよ。誤報もありますし、編集もクセがあるとかありますけど、チェックするために何100人もいるわけです」と熱を込め、「テレビの良さっていうのは、支局だって特派員とかいるじゃないですか。現地にもスタッフいるし世界中いるのに…なにがYouTubeだよって言いたくなっちゃう」と本音を漏らした。 また、TikTokやYouTubeなどを嫌う理由の1つとして「勘違いしてる。インフルエンサーとか。組織として成り立ってないし、バックに何もない」ことを挙げ、その対比として「1個のテレビ局だったら60年くらいのライブラリがある。いわゆる資料映像。全部あるんですよ」と力説。「政治下で、石丸(伸二)さんとか斎藤(元彦)さんは確かにSNSは大きいんですけど、SNSがメディアが取り上げたことを繰り返してやってるだけで、つまみ食いしてやってることが多い。独自でなにも取材してない」と厳しい意見をぶつけた。 「もちろん時代に合わせなきゃいけないし、それも分かってるんですけど…ちゃんと頑張ってるじゃないですか」とねぎらいの言葉で締めくくった。