長打力もある早稲田実4番・山中が、経験豊富な守備力も武器に25年の東京の主役狙う【この秋輝いた球児たち】
2年夏から名門のレギュラーとしてマスクをかぶった男が、来年の飛躍を狙う。この秋、東京都大会で準優勝した早稲田実の背番号2、山中 晴翔捕手(2年)は、大会途中から4番に座り、6試合で打率.476の高打率を残した。 【成績一覧】山中の東京都大会の打撃成績 準々決勝の小山台戦では6回に左翼席への本塁打を記録。逆転の2ランとなり、チームの勝利に大きく貢献した。決勝の二松学舎大付戦では4打数3安打の猛打賞をマーク。投手力が安定している二松学舎大付の2投手を攻略して安打を放って見せた。第1打席でカーブをひきつけて左前安打、2本目は詰まりながらも俊足を生かして遊撃への内野安打とすると、3安打目は力のある直球を力むことなくジャストミートして、右翼線を襲う二塁打にした。 巨人の坂本 勇人内野手(光星学院出身)のように大きく構え、グリップは顔よりやや高め。少し重心を落として、どっしりと構える。184センチ、79キロと上背があるためか、やや細めの体型に映るが、体には力があり、打撃面ではパンチ力となっている。 捕手としても、2年夏からマスクをかぶり、西東京大会の優勝に貢献。甲子園でも3試合を経験し、1回戦では5打数3安打1打点の活躍も見せた。左腕エースの中村 心大投手(2年)とのバッテリーも息が合い、来年の飛躍も期待される。出場の道が残されているセンバツの舞台で、バットから快音を響かせると予感している。