ドロドロさもある「人間劇場」パリ・オペラ座の舞台裏ってどうなってるの?
撮影が行われた時期に、オペラ座の外でも大きな事件が勃発する。15年11月13日にパリの中心部の劇場が襲撃された同時多発テロ、そして労働法改革に対するストライキだ。しかし、そんな時こそ「芸術を続けなくてはいけない、さらに表現しなくてはいけない」との総裁の声明が印象的だ。 舞台裏といえども、迫力あるオペラの舞台や珠玉の名曲が同作に彩りを与えている。カメラワークはオペラ撮影にならった手法を用いて、出演者の姿を生き生きと映し出している。また、80年代のポストパンクの流れのあるロックを聴いて育ったというブロン監督の斬新なアイデアによって、オペラやバレエのファンでなくても楽しめる内容に仕上げられている。
『新世紀、パリ・オペラ座』12月9日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー (c) 2017 LFP-Les Films Pelleas - Bande a part Films - France 2 Cinema - Opera national de Paris - Orange Studio - RTS、配給:ギャガ