はやしやとナガノトマト サンアル隣に新工場計画 長野県松本市
長野県松本市神林のサンプロアルウィン(松本平広域公園総合球技場)の西側農地(神林、今井)に、食品製造のはやしや(和田)とナガノトマト(村井町南3)の2社が工場立地を計画していることが、18日分かった。市と両社が今週末にも合同地元説明会を開催し、地権者への説明を始める。市が同日の市議会経済文教委員協議会に報告した。 市によると、はやしやの予定地は約10万7000平方メートルで、松本臨空工業団地の2工場を統合する。ナガノトマトは約2万5000平方メートルで、JR村井駅前の工場の機能を段階的に移す。それぞれ令和10年中の新工場稼働を目指している。 市は地域経済の発展に寄与する事業立地を推進する「地域未来投資促進法」に基づき、両予定地を含めた約16万平方メートルを「重点促進区域」に設定していた。9月までの約2カ月間、開発事業者を公募したところ両社から応募があり、先月の立地事業者選定委員会で選定した。両社以外の応募はなく、残った約1万平方メートルは今後、面積要件を見直して2次公募を行う。 重点促進区域では、立地事業者が農地転用や市街化調整区域での開発許可で規制緩和の配慮を受けることができる。市民タイムスの取材に対し、はやしやは「地権者とのやり取りはこれから。今後市と詳細を詰める」と話し、ナガノトマトは「地権者の理解を得ながら、できるだけスムーズに土地取得を進めたい」と話している。
市民タイムス