雪が少ないからこそ登山道に潜む危険…「アイゼンは必ず」「日帰りでも寒さ対策徹底」 八ケ岳連峰の登山口で呼びかけ
諏訪地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)と茅野署は29日、茅野市にある八ケ岳連峰の登山口2カ所に相談所を設け、安全な登山を呼びかけた。美濃戸口では遭対協の相談員ら4人が登山者に登山計画書の提出を促し、「アイゼンは必ず持って行って」などと装備の徹底などを求めた。30日と来年1月6日にも開く。 山岳遭難 長野県内の状況一覧
同署地域課山岳遭難救助係によると、八ケ岳連峰では25~27日、登山道で転んだり、冬山初心者が行動不能になったりした遭難が計3件発生。八ケ岳連峰を含む管内での山岳遭難は今年、2002年の開署以来で最多の43件になった。救助係の福間健係長(49)によると、今季は雪が少なく、登山道を氷が覆って滑りやすくなっているという。
遭対協相談員の坂本元太さん(43)は「日帰りでもツェルト(簡易テント)を持って行くなど寒さ対策を徹底して」と入山者に呼びかけ、神奈川県葉山町から夫婦で訪れた今村大祐さん(54)は「雪の状況を見つつ、無理のない登山をしたい」と話していた。