「奄美の人の思いを背負って」高校演劇部が奄美本土復帰を描いた「朝は明けたり」熱演 県高校演劇祭
南日本放送
高校の演劇部が日頃の練習の成果を発表する演劇祭が、鹿児島市で開かれました。 県高校演劇祭は、鹿児島市できょう8日まで2日間開かれ、8校が出場しました。 日置市の伊集院高校は、奄美群島が戦後8年間の米軍統治から1953年に日本に復帰した際、当時のMBCの局員が奄美に密航し、全国に生中継した様子を描いたラジオドラマ「朝はあけたり」に着想を得たオリジナル作品を披露。 奄美の方言や三線の演奏などを交え、本土復帰の道のりを思い思いに演じました。 8日の発表には、生徒に方言や三線を指導してきた講師らが奄美大島などからかけつけました。練習期間中は、島とリモートで繋ぎ、指導を受けてきました。 (方言を指導)「涙が出るほどよかった。小学6年のときに日本復帰して当時を思い出しながら良い劇を見せてもらった」 (三線を指導)「父が密航で捕まった経験がある。父がたどった道のりを目の当たりにできて感動、感謝」 (伊集院高校2年 宮原咲希さん)「今まで練習してきたことと、当時奄美の人たちが持っていた思いも背負ってやり切ることができた」 (伊集院高校1年 小梁川颯さん)「昔、こういう事実があったということをたくさんの人に知っていただけたら」 伊集院高校は最優秀賞に選ばれ、来月沖縄県で開かれる九州大会に進みます。
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