脳出血を乗り越え「いぜなトライアスロン」完走 沖縄市の55歳、リハビリ兼ねて懸命に練習
3日に沖縄県伊是名村で開催された「いぜな88トライアスロン大会」に脳出血を乗り越えた宮里司さん(55)=沖縄市=が個人で出場し、6時間24分21秒で完走した。 景観楽しみ262人島を快走 いぜなトライアスロン 村民の応援が選手を後押し【写真特集】 宮里さんは2022年4月末、自宅にいた時に脳出血で倒れ、2カ月の入院を余儀なくされた。退院しても舌が回りづらかったり、指を思うように動かせないなど後遺症に苦しんだ。 だが、10年以上続けてきたトライアスロンをあきらめたくなかった。 リハビリを兼ね、トレーニングに励んだ。バイクの練習中、信号待ちをしていた際にバランスを保てず、自転車ごと転倒したこともある。 過去に5回出場経験があるいぜな88トライアスロン大会は病気後、初めての挑戦となった。別の二つのトライアスロンへの出場を経て、見事完走を果たした。 ゴールテープを切った宮里さんは「気分や体調も良く、ゴールできて最高。島民の人柄が大好き」と満面の笑みで語った。 「トライアスロンはもっとメジャーになってほしい。やればできるスポーツだと身をもって伝えたい」と意欲を燃やす。(北部報道部・比嘉海人)