宮藤官九郎氏、ドラマ放送中に「SNSは見ない」 “不適切”話題も「過激なことが言いたいわけじゃない」
「あまり期待しすぎず、2話も見て欲しい」とアピール
また、本作に臨むにあたって自ら歌舞伎町に足を運び、取材も重ねた。これまでも『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』など実際の街を舞台にしたドラマを描いてきたが、「ドラマが自分の生活とは関係ない物語だと思われたら損だな」という感覚が強くあるといい、「もし新宿に行ったらドラマに出てた彼らに会えるんじゃないか、ここで登場人物たちが実際に生活してるんじゃないかというリアリティは大事にしたい。ドラマの“嘘”の数を減らしたいっていう思いは昔からあります」と脚本を手掛けるうえでの心がけを打ち明けた。 ドラマのリアリティに厚みを加えるため、「実在の人の名前を出したり、固有名詞を入れたりするのは、僕らが普段話している会話と同じような会話を劇中の人たちもしているように見えたらいいなという思いがあるんです」と語った。 そんな宮藤氏は本作に限らず、自身が携わった作品のSNSの反応は見ないようにしていると明かし、「SNSは見ないっていう宣言をしているのですが、それでも親切に教えてくれる人がいるんです……」と苦笑いを浮かべた。 「『こういうこと言ってる人がいましたよ』ってスクショして送ってきたりするんですよね。『みんな褒めてます』と言われてから見ても結局落ち込むんですよ。だから、自分を見れない状況に追い込んでます。見てよかったことが1回もないので。気が弱いのかな、なにか言われると『そうなんだ』と思っちゃうから。書き上がるまではとにかく耳に入れないし、始まってもなるべく見ないし、評判がいいか悪いかだけ教えてくれればいいんですけどね。でも、みんな詳細に親切に教えてくれるんです。もういいのに(笑)」 そして、本作の第1話について聞かれると「1話だけで判断しないでほしいです」と笑って見どころをアピールした。 「1話は『あれ? 医療ドラマと聞いてたのに』と思われるかもしれませんが、徐々に医療ドラマになっていくと思います。必ずしも、まともな人たちばかりが出てくるわけじゃないけど、出演するキャラクターたちのことをだんだん好きになってもらえるといいなとは思います。僕はそのつもりで第1話を書きました。なので、あまり期待しすぎず、2話も見て欲しい(笑)。粗探しとかしないで最後まで見てくれるといいなって思います」
ENCOUNT編集部