韓国ドラマならではの展開 最後まで“どんでん返し”見せつけた“壮絶な復讐劇”完結「7人の脱出 season2」
ある少女の死に関わった7人の悪人たちと彼らの罪を裁く謎の男マシュー・リー(オム・ギジュン)による壮絶なサバイバルを描いたドラマ「7人の脱出」(2023年)。同シリーズの続編となる「7人の脱出 season2―リベンジ―」の第31話と最終回となる第32話が6月3日に配信された。これまで多くの犯罪に手を染めてきたマシューとの闘いもいよいよクライマックス。ヤン・ジンモ(ユン・ジョンフン)“殺害”事件の容疑で拘置所へ移送されたミン・ドヒョク(イ・ジュン)は、ナム・チョル(チョ・ジェユン)らに救出され、総理大臣らと共に再開発の発表会を行っているマシューの元へ乗り込む。そしてドヒョクに全てを暴かれるマシューが“最後の悪あがき”をするなど、壮絶な復讐(ふくしゅう)劇は最後まで波乱に満ちていた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】最後の最後まで“懲りない男”マシュー・リー(オム・ギジュン)の憎たらしい表情 ■悲劇に見舞われたジンモが奇跡的に生還 憎きドヒョクに対し多くの濡れ衣を着せてきた本シリーズ“最悪”のヴィラン・マシューは、自身が代表を務めるティキタカ社の発表会の場に立っていた。全てが彼の思惑通りになりかけた瞬間、会場のスクリーンには総理大臣をはじめ、法曹界のトップに君臨する人たちを集めて行った会議の様子が映し出され、会場に集まった記者たちから厳しい追及が。第31話では、ドヒョクを筆頭にマシューに対する最後のリベンジが描かれた。 会場に現れたドヒョクは、登壇しているマシュー、そして総理大臣らにジンモの殺害事件の犯人は自分だと本当に思っているのかと訴えかける。さらにマシューと総理大臣が親密なやりとりを行っていたチャットの画面がモニターに映し出されると、マシューは一気に追い込まれる。 窮地に追いやられてもなおドヒョクが殺人犯だと言い切るマシューだったが、会場後方からカン・ギテク(ユン・テヨン)と共に交通事故で死に、妻に心臓を移植したはずのジンモが現れる。誰もが死んだと思っていたジンモの突然の復活劇に驚かされつつも、あり得ないどんでん返しが連発してしまう“マクチャンドラマ”の真骨頂を見せつけられた。 ジンモ、そして彼と同じくマシューに殺されかけたコ・ミョンジ(チョ・ユニ)の口から、マシューが真犯人だと明かされ、万事休すのマシューはあろうことか会場の警備をしていた警察官からマシンガンを奪い、無差別に発砲する衝撃的な行動に出る。ドヒョクの仲間を含め、多くの人命が犠牲に。 ■過去に犯してきた罪を認め、出頭するモネ 一方でハン・モネ(イ・ユビ)は自ら警察署へ出頭し、夫のファン・チャンソン(イ・ジョンシン)を刺殺したことや、学生時代にパン・ダミ(チョン・ラエル)にしてきたいじめなどの罪について白状していた。無実のダミに犯した大きな罪への遅過ぎる償いを行うモネの姿がようやく描かれた。 また31話の終盤では被告人として現れたマシューの裁判の様子が映し出され、彼はこの場においても情状酌量を求め、ハンナ(シム・ジユ)は自分の娘だという事実を明かし、自分の未来で娘と大切な思い出を作るチャンスを与えてほしいと訴える。その狂気じみた姿にブチギレるギタクには、100%の共感しかないだろう。 幸いにも判決の結果、マシューには死刑が下され、怒り狂いながら監獄へ引きずり戻されていく。そして何かを企むようにハンナ宛の手紙を書き始めるマシューの元へ最後の“刺客”が現れる。 最終話では、事件から10年後の彼らの姿が描かれた。罪まみれのマシュー、そしてこの壮絶なサバイバルバトルの引き金となった“7人”たちは、不運にも彼らが生んだ問題に巻き込まれてしまった少女・ダミに対し、どう犯した罪を償うのか、じっくりと見守りたい。 「7人の脱出 season2―リベンジ―」は、Leminoで全話独占配信中。 ◆文=suzuki