あの艶やかな「春画」を再び! 幻の北斎や歌麿の春画を、京都〈細見美術館〉で堪能しよう。
この展示には、世界でも有数の肉筆春画コレクションとされる「ミカエル・フォーニッツコレクション」から22点の優品が出陳される。初めて公開される作品も含め、どれも見逃せないものばかりだ。
量産される版画と違って注文に応じて1点ずつ制作される肉筆春画では質の高い絵の具や高価な金・銀を惜しみなく使い、毛の一本一本まで緻密に描かれる。雲母摺り、空摺りなど凝った技法によるものも多い。豪華絢爛な画面に展開する愛と恋の世界を味わえる。
『美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-』
〈細見美術館〉京都市左京区岡崎最勝寺町6-3。2024年9月7日~11月24日(前期は9月7日~10月14日、後期は10月16日~11月24日)。10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休(祝日の場合、翌火曜休)。一般 2,200円ほか。18歳未満は入場禁止。巡回予定:なし。
text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano