予選勝者がツアー初決勝へ「準備万端で臨む」 21歳ダルデリ 初トップ100入りも確定<男子テニス>
コルドバ・オープン
男子テニスのコルドバ・オープン(アルゼンチン/コルドバ、レッド クレー、ATP250)は10日、シングルス準決勝が行われ、予選を勝ち上がった世界ランク136位のL・ダルデリ(イタリア)が第2シードのS・バエス(アルゼンチン)を6-1, 3-6, 6-3のフルセットで破る金星を挙げ、ツアー大会初の決勝進出を果たすと共に次週の世界ランキング更新で初のトップ100入りを確定させた。 【動画】ツアー初決勝進出、21歳ダルデリ 勝利の瞬間コートに倒れこむ 21歳のダルデリは今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に予選から出場するも初戦敗退。その後に出場したプンタ・デル・エステ(ウルグアイ/プンタ・デル・エステ、クレー、ATPチャレンジャー)では2回戦で敗れた。 それでも迎えた今大会、予選に第2シードとして出場すると2試合を勝ち抜き本戦入り。1回戦で世界ランク108位のT・バリオス=ベラ(チリ)、2回戦で第4シードのS・オフナー(オーストリア)、準々決勝で第7シードのY・ハンフマン(ドイツ)を下しツアー大会初の4強入りを決めた。 世界ランク26位のバエスと顔を合わせたこの日の第1セット、ダルデリは第4ゲームでブレークに成功。直後の第5ゲームでは5度のブレークポイントを全て凌ぐと第6ゲームで2度目のブレークに成功し先行する。 続く第2セット、第2ゲームでブレークを許したダルデリは直後の第3ゲーム、ブレークチャンスを握るとバエスのミスを誘いブレークバックに成功。しかし、第4ゲームで2度目のブレークを奪われるとその後はチャンスを掴めず、1セットオールに追いつかれる。 迎えたファイナルセット、第4ゲームで先にブレークを奪ったダルデリだったが第7ゲームでブレークバックを許す。それでも第8ゲーム、粘りを見せボールを拾い続けると最後は強烈なパッシングショットを決めて2度目のブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームで3本目のマッチポイントをものにし、2時間22分で勝利した。 ダルデリはこの勝利によりATPライブ世界ランキングで順位を42上げて94位に浮上し、次週の世界ランキング更新で初のトップ100が確定。さらにタイトルを獲得すれば76位までランキングが上がる可能性もある。 なお、勝利したダルデリは決勝戦、同じく予選を勝ち上がった世界ランク207位のF・バグニス(アルゼンチン)と対戦する。バグニスは準決勝で同93位のF・コリア(アルゼンチン)を6-3, 7-5のストレートで下しての勝ち上がり。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにダルデリのコメントを掲載し「彼(バエス)は素晴らしい選手。この勝利はとてもうれしいね。バグニスも僕もファイターだから、明日はタフな試合になるだろう。初タイトル獲得に向け、準備万端で臨むつもり」と語った。
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