箱根町消防、神奈川で初めて電動ストレッチャーを配備 患者の負担軽減へ
箱根町消防本部は、電動モーターで患者の搬送をアシストする電動ストレッチャーを神奈川県内で初めて導入。6日に町消防署箱根分署(同町元箱根)に配備された。 【写真で見る】電動ストレッチャーの披露会で患者を搬送するデモンストレーションを行う救急隊員 電動ストレッチャーは昇降ボタンを押すことで寝台を上下にスライドさせて位置を無段階に調整でき、車内にあるレールからスムーズに搬出入できる。従来の手動ストレッチャーより上下動に伴う患者への負担が軽減され、転落事故防止も期待されるほか、救急隊員の腰痛対策にもなるという。 同消防本部は2021年度に女性の救急救命士が初めて採用されたことから救急隊員の身体負担を軽減する電動ストレッチャーの導入を検討。救急車の更新時期に合わせて新車両と電動ストレッチャーを計約2630万円で購入した。 同消防本部には救急車が5台あり、来年度以降にも順次導入を進める予定という。担当者は「傷病者への衝撃がなくなり、安全で不安を与えない搬送作業が可能になる。救急隊員の負担軽減にも役に立つ」と期待を寄せている。
神奈川新聞社