木村氏、再挑戦の意向/衆院青森県3区
衆院選青森県3区で落選した自民党元職の木村次郎氏は15日、3区内の同党県議との意見交換会で「次の衆院選に挑戦したい」と自身の考えを表明した。今後、津島淳同党県連会長に意向を伝える。3区内では木村氏を次期衆院選の候補者とすることに難色を示す声も上がっており、県議らは県連側と調整しながら今後の対応を検討するとみられる。 意見交換会は木村氏の呼びかけで、弘前市の弘前パークホテルで非公開で行われ、3区の自民県議11人中8人が出席した。木村氏によると、県議側から「前回選挙では支持者回りが不十分だった」などと指摘があったとし「これから地元に張り付き、努力を積み重ねたいと伝えた」という。 木村氏は「選挙結果が出た直後から(再挑戦の)思いを強めていた」と述べ、意思表明まで1カ月半かかった理由として支持者らの意見聴取に時間をかけたことなどを挙げた。現在の心境を問われ「自分はこの道しかない。やるしかない」と答えた。 会合後の取材に、工藤兼光県議は「次郎さんに頑張ってほしいと伝えた」と支持を表明。一方、三橋一三県議は「(木村氏擁立が)地域にとって本当にプラスになるか、みんな一丸になって(選挙活動を)やっていけるかをわれわれは見ていかなくてはならない」と述べた。 3区の候補者選任を巡っては、最も有権者が多く木村氏の地元でもある弘前市の党支部役員会で「木村氏では厳しい」との声が大勢を占めており、三橋氏は「公認申請にはやはり(木村氏が)所属する弘前市支部の申請がなければならないので、今の体制が『ノー』なら難しい」とも指摘した。 木村氏は2017年に衆院選初当選。2期7年間で国土交通政務官や防衛政務官を歴任し、10月の衆院選で野党候補に約1万3千票差で敗れた。