DJディプロ、リベンジポルノで提訴される
ケイティ・ペリーやケイト・ハドソンと交際、マドンナとも噂になった過去を持つD.J.のディプロが過去に交際していた女性との性的なコンテンツを同意なしに第3者に送った、つまりリベンジポルノの疑いで訴えられた。新聞「ニューヨークポスト」が報じている。
同紙が入手した裁判書類によると訴えているのは2016年から2023年まで7年間、ディプロと交際してきた匿名女性。スナップチャットでディプロと性的なメッセージを送り合ったことから交際に発展、肉体関係を持った。裁判所に提出された書類によると女性はディプロに対して2人の性行為を記録することを許したこともあったという。しかし「明確な同意なしに記録することや画像や動画を第3者に配布することは望んでいなかった。そのような行為に同意を与えたこともない」と主張している。
女性がリベンジポルノに気がついたのは2023年11月。第3者から彼女とディプロがセックスしている様子を写したものを受け取ったことを知らされた。この人物は2018年10月14日に女性の「性器と臀部、顔が写っている」ポルノ画像および動画、もしくはその一方をスナップチャットで受け取ったと話しているという。この人物が言っている通りであれば、ディプロは女性と関係を持っている期間中にすでに彼女の性的なコンテンツを流出させていたことになる。
女性によるとその第3者は彼女と話し合った後、警察に届けを出したという。女性は「ニューヨーク市警は個人的な画像および(または)動画を流出させたとしてディプロの逮捕状を発行した」と主張している。
女性は損害賠償として15万ドル(約2,400万円)を求めている。ディプロ本人はこの疑惑について沈黙を守っているが、弁護士は全面否定。「ディプロはこれまでに何度も信頼できない人物やその悪徳弁護士らの標的になってきた」とコメント、今回も事実無根の申し立てだと非難している。一方女性の弁護士は「ディプロの行為は深刻な力の乱用であり、人間の尊厳をあからさまに無視している」「社会として加害者に責任を負わせなくてはいけない」とコメントしている。
ディプロは過去にも性的暴行や虐待などで訴えられている。2021年にはある女性からリベンジポルノで告発された。女性はディプロからクラミジアを伝染させられたとも主張していた。2020年には他の女性がディプロから性的暴行を受け、同意なく性行為を記録されたと訴えている。この訴訟は今も継続中である。またそれと同じ年にはラッパーのアジーリア・バンクスが「17歳のときに当時30代だったディプロから性的な行為を受けた」と暴露している。彼女は「ディプロはいつも、自分と違う民族の若い女の子を食いものにしている」と非難していた。今回の訴訟がどのような展開を見せるのか注目が集まっている。