甲子園、ビアガーデン、夏野菜…猛暑で「夏の風物詩」消滅の未来図も? WWFジャパンが東京・渋谷で企画展
「火力発電」から「再生可能エネルギー」へ
現在、資源エネルギー庁では日本のエネルギー政策の指針となる「第7次エネルギー基本計画」の審議が進んでいる。WWFジャパンは2011年から、2050年に自然エネルギー100%を実現するための「脱炭素社会に向けた2050年ゼロシナリオ」を6回にわたって提言しており、「第7次」の審議会が開かれるタイミングで、改めて最新版を発表した。 国内の発電電力の割合は、火力発電が70%以上を占めている。そして国内で排出されている温室効果ガスの85%は、化石燃料の使用によるCO2が原因だ。 「エネルギー計画こそが温暖化対策である」とするWWFジャパンは、「現行の化石燃料に依存するエネルギー政策からの脱却が重要」と考える。会場では、その主軸となる太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーについても解説。太陽光パネルをめぐっては景観をめぐるトラブルなどが全国で多発し、風力発電ではバードストライクの懸念などもあるが、「地域共生やゾーニングなどの対策も含めて提言していきたい」(WWFジャパン・吉川氏)としている。 会場を渋谷ヒカリエにしたのは「より多くの方に足を止め、関心を持っていただきたいから」(同前)。展示された解説は、大人はもちろん子どもにも理解しやすい言葉で書かれている。夏休みの自由研究がまだという人は、足を延ばしてみてもよいかもしれない。 ■ WWFジャパン 「夏の風物 “止” 展」 日時:8月15日(木)~18日(日)10~20時(最終日~18時) 場所:渋谷ヒカリエ8階 8/COURT 入場:無料
弁護士JP編集部