北アルプス八方尾根で雪崩 死亡した男性はガイド同伴のツアーに参加 バックカントリー中に巻き込まれる 業務上過失致死の疑いも視野
長野県白馬村の北アルプス八方尾根で14日、バックカントリースキーをしていた30歳の男性が雪崩に巻き込まれて死亡した事故。男性はツアーに参加し地元のガイドも同伴していたことが分かりました。警察は業務上過失致死の疑いも視野にガイドから当時の状況などを聞いて捜査しています。 雪崩が起きたのは北アルプス八方尾根の南側斜面(1400メートル)です。 1月14日、「バックカントリースキーをしていた男性が雪崩に巻き込まれ、一時生き埋め状態になり、仲間で掘り起こしたが心肺停止の状態」と同行者から消防に通報がありました。 巻き込まれたのは栃木県・宇都宮市の30歳の男性で、山梨県防災ヘリに救助されましたが、搬送先の松本市内の病院で死亡が確認されました。 警察によりますと、男性はバックカントリースキーをするツアーに参加していたということです。 ツアーには男女10人程がいて、地元のガイドも同伴していたことが分かりました。 当日は、天候が良かったものの前日13日は大北地方などに大雪警報が出ていて、かなりの積雪があったとみられます。 短時間に大雪が降った場合、新しく積もった雪が崩れる「表層雪崩」が起きやすくなります。 雪崩情報を分析する日本雪崩ネットワークは危険度を5段階で示す独自の指標を14日の白馬エリアはレベル3の「警戒」か、レベル2の「留意」としていました。 ツアー実施をどう判断したのか、警察は業務上過失致死の疑いも視野にガイドから当時の状況などを聞くなどして調べています。