あるがままの自然を見つめる「山村御流いけばな展」開催/愛知
名鉄百貨店[本館]7階催場では、「第47回 大和円照寺 山村御流いけばな展」を開催。「薫風のめぐみ」をテーマに、家元・副家元の作品をはじめ、会員の作品を会期中前期・後期通じて延べ170杯を展観する。期間は5月21日~5月26日(23日・26日は生け替え及び撤花のため18時閉展)。入場無料。 大和円照寺と山村御流いけばなの歴史は、1669(寛文9)年に遡る。山村御殿円照寺門跡の基礎を築いた後水尾天皇の第一皇女・文智女王は、御生母の追善供養のため山内に自生する春の花を求めて奉華会を催すなど、自然の花を深く愛していた。文智女王の心は、代々の宮に受け継がれ、明治時代に第六世門主文秀女王の発案により起こされたのが「華道山村御流」。初代家元として第十世門主山本静山尼公が就任し、円照寺のある自然環境からの現われである「花は野にある姿、枯淡素朴」を真髄として広く普及、現在まで受け継がれている。