欧州株は小幅上昇、国債・ガスは下落-イラン攻撃への反応は限定的
(ブルームバーグ): 15日の欧州株は小幅上昇。トレーダーは外交努力によってイランとイスラエルの対立激化を回避できるとみている。
中東戦争の回避、外交努力の焦点に-イランとイスラエル直接対決受け
先週末のイランの攻撃に対してイスラエルが報復する可能性を考えると、まだ緊張が続いているが、イランの国連代表部が問題は「解決したとみなし得る」と述べたことで、投資家の間にある程度の安心感が広がった。米国をはじめ各国も本格的な地域戦争を回避すべく自制を求めた。
IGマーケッツのアナリスト、ヘベ・チェン氏は「市場関係者は先週末起きたことは一過性だという希望を捨てず、次に何が起こるかわからないと身構えている」と述べた。
ロンドン時間午前9時18分時点でストックス欧州600指数は0.3%上昇。
欧州債はドイツ10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.39%。英10年債利回りは5bp上昇して4.18%となっている。
欧州の天然ガス先物は下落。トレーダーはイスラエル側の反応は抑制されているとみており、世界的なエネルギーの流れに対する追加リスクは限定的だ。
指標価格であるオランダ期近物はアムステルダム時間午前8時53分時点で2.7%安のメガワット時当たり29.91ユーロ。
原題:Stocks Rise in Return to Calm as Oil Prices Slide: Markets Wrap
European Gas Drops as Traders See Muted Response to Iran Attack
(抜粋)
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Priscila Azevedo Rocha