本格始動した“会いに行くアイドル”たちの可能性
「AKB48」の「チーム8」が5日、東京・秋葉原のAKB48劇場と愛知・名古屋のSKE48劇場で公演デビューを果たした。 「AKB48」グループの中でも最後発グループとなる「チーム8」は、各劇場での劇場公演を活動の基盤とする従来の“会いに行けるアイドル”ではなく、メンバーたちの方から全国各地のファンのもとを訪れる“会いに行くアイドル”をコンセプトに今年4月に結成。メンバーの選出方法も他のチームとは異なり、これまでのようにAKB48グループの正規メンバーや研究生の中から選ぶのではなく、新たに全国47都道府県でオーディションを開催し、各県の代表メンバーで構成されている。 結成後は、熊本や徳島、静岡、長野、北海道、広島、福島、沖縄、群馬、兵庫、宮城、愛知、新潟などで行われたイベントに出演。6月には「HKT48」の指原莉乃とともにトヨタ自動車のCMに出演し、「恋する充電プリウス ~恋するフォーチュンクッキー2~」を披露した。そして今回、両劇場で「PARTYが始まるよ」公演を行ったわけだが、アイドル誌編集者は「チーム8」の可能性について語る。
「結成から半年も経たず、他のチームと比べて“露出”が少ないぶん、一般的な知名度という点ではまだまだですが、メンバーそれぞれが各都道府県で行われたオーディションを勝ち抜いてきただけのことはあり、かなりの逸材揃いで、アイドルファンの間でも注目を集めています。結成当時は平均年齢14.4歳ということも話題になりましたが、メンバーの平均年齢も若く、今後の伸びしろも含めて楽しみです」。 そのうえで、とくに注目しているメンバーを聞くと、こう明かす。
「先日の『AKB48グループ 夏祭り』で開催された『妹-1グランプリ』で優勝した滋賀県代表の濱咲友菜さん、5日の劇場公演デビューの際にセンターを務めた鳥取県代表の中野郁海さん、青森県代表の横山結衣さん、福井県代表の長久玲奈さん、沖縄県代表の宮里莉羅さんあたりには注目しています」。 そんな中、3年連続で「AKB48選抜総選挙」の公式ガイドブックで論客も務めた芸能評論家の三杉武氏は、北海道代表の坂口渚沙に注目しているという。坂口は北海道・旭川市出身の13歳。東京に次ぐ2番目の激戦区となった北海道でのオーディションを勝ち抜いて「チーム8」のメンバーとなり、今月6日にAKB48劇場で行われた劇場公演ではセンターを務めたが…。 「『チーム8』のお披露目会見後に直接取材する機会があったのですが、吸い込まれるような瞳が印象的でしたね。当時は初めての公の場ということもあり緊張からか、一見すると大人しそうな雰囲気もありましたが、笑うと一気に表情が華やいで、見ているこちらまで明るい気分になれるような独特の魅力がありました。あの瞳と笑顔はアイドルとして大きな武器になると思います」。