ノミネート作品の一部

　広島県内の書店員たちが、前年度に出版された郷土ゆかりの本から選ぶ第14回「広島本大賞」のノミネート作品11点が決まった。8月下旬に大賞作品を発表する。 「郷土の本」でも紹介 　5月末に審査会を開催。「厳島の戦い」を臨場感あふれる筆致で描いた歴史小説や、広島の伝統野菜の魅力を紹介する実用書、逆境を乗り越えるヒントをつづったエッセーなど、幅広いジャンルの本が選ばれた。 　7月には県内の主要書店でブックフェアを開いた。実行委代表を務めるジュンク堂書店広島駅前店の三浦明子さん（48）は「いろんな角度で広島の魅力を知ることができる。ぜひ手に取ってほしい」と呼びかけている。 　＜第14回広島本大賞候補作＞（敬称略） 狭山ひびき「安芸宮島　あやかし探訪ときどき恋」（主婦と生活社） 武内涼「厳島」（新潮社） 小山田浩子「かえるはかえる」（twililight） 塩谷朋之「顔ハメ百景　広島びしばし死闘篇」（阿佐ヶ谷書院） 橋本倫史「観光地ぶらり」（太田出版） 田中卓志「ちょっと不運なほうが生活は楽しい」（新潮社） 花井綾美「土と人と種をつなぐ広島」（ザメディアジョン） 神垣しおり「逃げられる人になりなさい」（飛鳥新社） 坂上俊次「83歳、最後のマジック」（ベースボール・マガジン社） 井伏鱒二「広島風土記」（中央公論新社） IIS―P、卯花つかさ、春場ねぎ「ぽんのみち」（講談社）