歌って踊って笑顔いっぱい 鹿児島県龍郷町老人ク・女性部会 特養入居者と交流
鹿児島県龍郷町老人クラブ・女性部会(西田ツナ子部会長)の部員15人は10日、同町嘉渡の特別養護老人ホーム「龍郷の里」(米丸龍一施設長、入居者50人、デイサービス10人)を訪ね、歌や踊りを披露し交流を深めた。入居者のほとんどは車いす姿だったが、立ち上がって踊り出す人もいるなど楽しい時間が流れた。 交流会は、同部会が年に1回実施している慰問活動。かつては、奄美市内の施設を訪れるなど活発に実施していたが、部員数の減少もあり、現在は町内施設に限っている。 会場となった1階ロビーには入居者35人と施設関係者など約60人が集まった。オープニングで、奄美看護福祉専門学校こども・かいご福祉学科1年の森永あすかさん(27)が「くるだんど節」「ワイド節」を披露。森永さんは「お年寄りがにこにこして唄に乗ってくれた」と話した。 部員が大正琴を奏で、「ふるさと」「青い山脈」を弾くと、入居者たちは笑顔を見せ一緒に歌い始めた。興が乗ったのか、「島のブルース」を歌い始める人もいて、にぎやかに会は続いた。 ひょっとこの面をかぶっての踊り「ヤットン節」、かつらをかぶり舞子風に仮装した「三味線ブギウギ」などが始まると、手を挙げて踊りをまねする人もいた。最後に、部員全員が輪になって「島のブルース」を踊ると、車いすから立ち上がり、踊り出す人の姿もあった。 演歌の歌番組が好きだという入居者の女性(92)は「懐かしい歌が聴けた。楽しかった」と笑顔だった。 踊りを披露した源元恵子さん(72)、岩切みどりさん(69)は「直前まで練習して臨んだ。楽しそうな顔を見ることができた」と満足そうに話した。