北朝鮮、日本EEZに2発 弾道ミサイル発射、石川沖落下
【ソウル、北京共同】韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が同日午後7時25分~同37分(日本時間同)ごろ、平壌の順安付近から日本海側に短距離弾道ミサイル2発を発射したと明らかにした。日本政府も北朝鮮が少なくとも2発の弾道ミサイルを発射し、いずれも石川県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと発表した。飛距離は約850~900キロ。日本政府は北朝鮮に厳重抗議した。航空機や船舶への被害情報はない。 北朝鮮国防省は15日、米韓両軍が実施してきた大規模な統合火力訓練を非難し、米韓に「強力な警告」を送るとする報道官声明を出しており、米韓訓練に対抗したとみられる。 防衛省によると、2発は石川県・舳倉島沖の北北西約250キロに落下。変則軌道で飛行した可能性があり、いずれも最高高度約50キロだった。韓国軍はいずれも約780キロ飛行したとしている。 岸田文雄首相は「国際社会への挑発をエスカレートさせる暴挙だ。厳重に抗議した」と記者団に述べた。官邸で国家安全保障会議(NSC)を緊急開催した。