愛子さま「カピバラがとても好き」! 「那須どうぶつ王国」支配人たちも和ませた雅子さまゆずりの「ムードメイク」力
タカやワシ、ミミズクといった猛禽類による「バードパフォーマンス・BROAD」では、雄大な那須岳を背景に、翼を広げて大空を舞う姿を見ることができるし、「ニュージーランドファームショー」では、丘にいる羊を囲いに追い込む、羊飼いと牧羊犬の息の合った技を堪能できる。 本場ニュージーランド出身の羊飼いスタッフらへ、流暢な英語で声をかけるのも雅子さまだ。ほどなく陛下と愛子さまも加わり談笑の輪は広がる。 また何より嬉しいのは、ご一家が新人のスタッフたちに丁寧に話しかけてくれることだという。 寒い時期には温泉につかるカビパラやマーラが人気の「カピバラの森」を担当する男性のスタッフは昨年、雅子さまに話しかけられたときの驚きを、こうふり返る。 「カチンコチンに緊張しているとすぐに、認識されたのでしょう。雅子さまは、生まれ育った土地やどのくらいここで働いているのか、など私自身についてどんどん質問してくださった」 おかげで緊張もほぐれて会話も弾みました、と男性スタッフは笑う。 ご両親を支えるお気持ち 愛子さまは、ご自身が小さいときから、「カピバラの森」を訪れており、当時の思い出やカピバラがとても好きだと、話してくれたという。 小さな女の子だった愛子さまもいつの間にか、陛下に動物の説明をしたり、スタッフや近くのお客さんに、積極的に声をかけたりするようになっていた。 「朗らかで明るいご性格は、どんどんお母さまに似てきていらっしゃる。周囲の様子をよく見ておられ、まずご自身でその場の空気を和らげようとなさる」 愛子さまからは、ご両親を支えよう、というお気持ちを感じる、と鈴木さんは言う。
それでは、陛下はどのように、那須どうぶつ王国を楽しまれていたのだろうか。 実は、ご一家の「カメラ担当」は陛下だ。雅子さまと愛子さまの楽しげな表情を目にすると、ずっとカメラを抱えておふたりを撮影なさっているようなのだ。 「ほのぼのとした光景に、我々も目にした一般のお客さまも、みんなあたたかな気持ちになりました」(鈴木さん) しかし、陛下が撮影担当に徹してしまえば、ご一家の「家族写真がない」といった事態が起きかねない。そうしたときは、鈴木さんやスタッフが、大切な時間を記録するカメラマン担当を買って出るのだという。 雄大な那須の自然のなかで過ごす初秋のご静養は、ご一家にとって休息となるひとときとなるに違いない。 (AERA dot.編集部・永井貴子)
永井貴子