愛子さま「カピバラがとても好き」! 「那須どうぶつ王国」支配人たちも和ませた雅子さまゆずりの「ムードメイク」力
9月12日、天皇ご一家が静養のため栃木県の那須御用邸に到着した。日本赤十字社での勤務が忙しく、8月のご静養では「お留守番」だった長女の愛子さまも、ようやくの休暇となった。那須でのご静養のたびにご一家が訪れるのが「那須どうぶつ王国」(那須町)。小さなころから愛子さまの成長を見守ってきた施設の支配人が、愛子さまのご成長とともに、ご家族のなかの雅子さまと陛下が過ごす休日のエピソードを明かしてくれた。 【写真】切れ長の目が美しい愛子さまと黒々と目元を塗るオリエンタルメイクの元女性皇族はこちら! * * * お昼過ぎ、新幹線で栃木入りしたご一家は、JR那須塩原駅前に集まった人びとに歩み寄り、にこやかに声をかけた。 「ことしもまた、那須どうぶつ王国に行かれるのですか」 地元に住む女性がこうたずねると、愛子さまは、にっこりとほほ笑み、 「そうですね。行くかもしれません」 ■小さな愛子さま、ガチャガチャに夢中に ご一家が初めて那須どうぶつ王国を訪問したのは2006年のご静養のとき。当時皇太子だった陛下と雅子さまが、学習院の幼稚園生だった愛子さまを連れてきたのが最初で、それからご一家は、那須に滞在した際はいつも訪れるようになった。 コロナ禍のあいだ、皇室はしばらくご静養を控えていたが、23年の夏は4年ぶりに天皇ご一家が那須で夏を過ごし、那須どうぶつ王国に足を運んだ。大学4年生になった愛子さまは昔と同じように、ご両親とそろって、カピバラと馬たちにエサをあげていた。 小さな頃は、カプセルにエサが入ったガチャガチャに夢中なった愛子さま。残念ながら、21歳の愛子さまが、ガチャガチャを回すことはなかった。 「ガチャガチャを回したのは侍従さんでした。カプセルからエサをシャベルにあけて、愛子さまに渡していたと思います」 そう、思い出をふり返るのは、現在、那須どうぶつ王国を経営する那須高原リゾート開発代表取締役を務める鈴木和也さんだ。
豊かな自然と動物たちのいるこの空間では、ゆったりとした時間が流れる。 北海道和種の「どさんこ」や大きなコブを持つ「フタコブラクダ」といった生き物の「ライド体験」もご一家のお気に入りのコース。ラクダ乗り体験が、「定番」になったきかっけは、雅子さまだった。 大きなコブを目にした雅子さまは、目を輝かせてこうリクエストした。 「わたくしも乗ってみたいです」 雅子さまがそこまで好奇心旺盛でいらっしゃるとは、お付きの侍従も想定外だったのかもしれない。いつも冷静な侍従が、すこし驚いた表情を見せたという。 一番に興味を示される雅子さま 雅子さまは、愛子さまにもチャレンジを促し、にこにこしながら様子を見守っていた陛下は、最後にラクダに乗った。 「雅子さまはいつもお元気で、何ごとにも一番に興味を示される。馬やラクダ乗り体験をなさりながら、朗らかな表情で周りのお客さんに最初に声をおかけになるのも、雅子さまです」 ラクダといえば、こんな思い出もある。初等科の1年か2年生だった愛子さまが、ラクダに乗ると、小さな体がコブとコブの間にすっぽりと隠れてしまった。 愛らしい光景に周りはあたたかな笑いに包まれた、と鈴木さんは目を細める。 笑いの絶えないご一家。その明るい空気をけん引するムードメーカーは、実は雅子さまだ。周りの人たちをいつの間にか笑顔にしてしまう朗らかさが、雅子さまにはあるという。 生き物好きのご一家は、動物や鳥によるパフォーマンスやショーもよくご覧になる。