那覇市役所の職員が司法試験に合格 育休中に「自分も成長したい」 家事育児と両立「効率良い方法を探すのが好き」沖縄
那覇市法制契約課に勤務する外間康幸さん(34)が2024年の司法試験に合格した。2020年の育休中、日に日に育つ子どもを見て「自分も成長したい」と一念発起し、琉球大学法科大学院に入学したという。 【写真】沖縄出身の東大生4人、東大の魅力紹介 「ユーチューブ見て勉強」
25年3月に司法修習が開始するため市役所は退職する予定。裁判官を目指しており「人の役に立ちたい」と語る。 法律分野ではない千葉大工学部を卒業し2013年に入庁。「勉強は人生で長く楽しめる趣味」と語る。大学の先輩が弁護士として活躍していることもあり、育休中に司法試験を目指した。 妻と子2人と暮らす中で「勉強は家の中でやるので家事育児と両立しやすかった」と語る。20年2月から合格までの勉強時間は7千時間。大学院と仕事を両立していた頃は週35時間、23年の完全休業中は週50時間。試験の傾向に合わせて過去問題や演習、事例問題を繰り返すことで解答できるようになったという。 家庭と仕事を両立しつつ勉強する日々に苦労を感じさせない背景には、「効率良い方法を探すのが好き。人がきついことがきつく思わない性格もある」と語る。 司法試験は770点以上が合格ライン。外間さんは994点で今年の合格者1592人中188番目の成績という。納得の結果に「家族の支えに加えて大学院の教授や共に学んだ人々のおかげで合格できた」と感謝も忘れない。
司法修習に入ると再び勉強漬けの毎日になる。「裁判官になるため、まじめに勉強し続けます」と笑顔で話した。
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