元祖『ぷよぷよ』が発売された日。対戦パズルの定番タイトルとして幅広い層に愛された人気シリーズ。いまではeスポーツ競技のひとつとしても注目を集める【今日は何の日?】
※本記事は、2023年10月25日にアップした記事を再編集したものです。 落ち物パズルの元祖 【記事の画像(3枚)を見る】 いまから33年前の1991年(平成3年)10月25日は、ファミコン ディスクシステムおよび、MSX2用ソフトの初代『ぷよぷよ』が発売された日。ちなみに、2月4日は“ぷよの日”として日本記念日協会に認定されている。 『ぷよぷよ』は、現在セガから発売されているアクションパズルゲームの人気シリーズ。いわゆる“落ち物パズル”と呼ばれる種類のゲームで、日本では『ぷよぷよ』のほか『テトリス』が圧倒的な人気と知名度を誇っている。落ち物パズルと聞いたら、ゲームファンの多くは大抵どちらかの作品、あるいは双方の作品を思い浮かべるのではないかな。 画面はファミリーコンピュータ版(1993年)。 日本eスポーツ連合の公認タイトルにもなっていて、多くのプロ選手たちが誕生。競技大会などでたびたび話題になったりすることからも人気の高さがうかがえる。発売から30年以上経ったいまでも新作タイトルがけっこうな頻度で発売されているのだからすばらしい。 『ぷよぷよ』シリーズと言えば対戦形式で爆発的な人気を獲得した作品だが、おなじみのシステムは初代作品には存在しなかった。初の対戦システム導入は1992年10月登場のアーケード版『ぷよぷよ』から。以降、メガドライブ、ゲームギア、PCエンジン、パソコンなど、当時のあらゆるハードに移植されて大ヒットを記録。スーパーファミコンでは『す~ぱ~ぷよぷよ』と改題されて発売された。 アルルの有名な「ばよえ~ん」といった連鎖ボイスが追加されたのもこのときからで、「ファイヤー、アイスストーム、ダイアキュート、ばよえ~ん、ばよえ~ん……」が聞きたくて連鎖を組んでいた人も多かったのではないだろうか。大連鎖を発生させること自体が爽快で達成感のあるものなのは間違いないが、あの連鎖ボイスもなぜだかクセになってしまう。 画面はメガドライブ版『魔導物語I』(1996年)。 相手から送られるおじゃまぷよを打ち消す“相殺”するシステムが導入されたのは『ぷよぷよ通』。前作ではわりとあっさり勝負が決まってしまっていたが、相殺によって新たなゲーム性が生み出された。以降も『ぷよぷよSUN』、『ぷよぷよ~ん』、『ぷよぷよフィーバー』など、新作のたびに新要素が追加されていくことになる。 主人公キャラクターはアルルからアミティに、そしてあんどうりんごへと移り変わりはしたものの、基本的に過去主人公たちも健在。2020年に発売された『ぷよぷよテトリス2』などでも、3人の主人公たちがしっかりと共演を果たしている。 設定を変更することで人型のぷよで遊ぶこともできた。 『ぷよぷよテトリス2』の話が出たついでに解説するが、『ぷよぷよ』シリーズは『テトリス』とすでに2回もコラボレーションを果たしている。落ち物パズルの双璧をなす2作品がコラボする時代が来るとは、筆者的にはかなりの衝撃だったことを覚えている。ボリュームたっぷりなので、いま遊ぶならこの作品がおすすめ。