「大日山周遊」いかが 毎月第3土曜にウオーク、熊野本宮語り部の会、和歌山
和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮語り部の会が毎月第3土曜、世界遺産・熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」や温泉郷などを巡ることができる「大日山周遊ルートウオーク」を始めた。16日に初めて開催し、県内各地から6人が参加。熊野古道などを歩きながら、熊野本宮の魅力が詰まったエリアをぐるりと一周した。 【平安衣装で絵巻行列 古道の山里彩るの動画はこちら】 語り部の会が定期的なウオークを開催するのは、参加費千円で熊野古道の発心門王子から本宮大社までの人気コース(約7キロ)を歩くことができる「朝いち語り部」(予約制で毎週日曜と祝日)以外では初めて。今年7月に迎えた世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念して企画した。 大日山周遊ルート(約9キロ)は午前9時に世界遺産熊野本宮館で受け付けをした後に出発し、大日山(標高369メートル)の周囲にある渡瀬温泉や湯の峰温泉、熊野古道「大日越」、大斎原などを5時間半ほどかけて巡る。 通常このルートの案内を語り部に依頼するとガイド料金は1万6千円(語り部1人で20人まで)だが、このウオークだと2千円で参加できる。 16日はあいにくの雨だったが、語り部の谷口佳子さん(61)=新宮市=の案内で、田辺市や新宮市などから参加した6人がアップダウンの激しいルートに挑戦。午後2時ごろ、大斎原での参拝を終えて熊野本宮館に戻った。 田辺市から参加した女性(60)は「このルートを歩くのは初めてだが、語り部さんの話も面白くて楽しかった」と笑顔。谷口さんは「語りどころがいっぱいで、歩き応えもあるルート。朝いち語り部と合わせて、ぜひ参加していただけたら」と呼びかけた。 次回は12月21日の開催を予定している。定員は10人(先着順)で、予約制。弁当や飲み物は持参すること。世界遺産登録20周年を記念して作成した「大日山周遊手ぬぐい」を全員にプレゼントする。 申し込み、問い合わせは熊野本宮観光協会内の語り部の会事務局(0735・42・0735)へ。
紀伊民報