大阪・南海なんば駅直結の複合施設「なんばパークス」にオープンした国内9店舗目となるG-SHOCK STOREを取材した
“大阪のキタとミナミではかなり文化が異なる”というのはよく知られた話。距離にすればわずか4kmほどだが、その数値以上の違いがある。 「キタは落ち着いた大人の街といった雰囲気で、ミナミはもっと賑やかですね。なんばパークスも20歳代を中心にショッピングを楽しむ人々が多い施設だと思いますし、ストアのあるなんばカーニバルモールでは色々なイベントも開催されるので、こうした立地にG-SHOCK STORE NAMBAがうまく溶け込めたらいいですね。プレオープンの段階ですでに店頭に飾ったガールズグループITZY(イッチ)の衣装展示に反応していた方もいたりもするので、様々な方々にご利用いただけることをとても楽しみにしています」(同)
取材後記
今回訪れたG-SHOCK STORE NAMBAの周辺にはアウトドアのショップが充実しており、ストアの前にはリーバイスの店舗もあるなど、G-SHOCKと相性の良い環境だと感じた。こうしたギア/ツール系、アメカジ系を好む人ならば、立体商標を得るほど認知されているG-SHOCKの既存ユーザーも多いに違いない。塩瀬さんが見込んでいた通り、メンテナンスブースの利用はきっと多いことだろう。
新規顧客の獲得についても、なんばカーニバルモールで開催されるイベントはどれも集客力があり、幅広い層の来店を見据えた作りはきっと街にうまくハマりそうだ。また、新店舗ということでしばらくはコアユーザーにとってMR-Gほか希少な人気モデルの穴場的ショップにもなるに違いない。2024年はカシオ時計事業50周年の節目ということで、アニバーサリーを盛り上げるポップもショーケース内に設置されていた。これだけ力を入れていたら先ごろ発表された限定の復刻版「カシオトロン」こそすでに完売したが、もしまた別の機会があればG-SHOCK STORE NAMBAでもG-SHOCK以外のものが並ぶ可能性もあるだろう。
多彩な商品が揃うタイミングと、ほぼ駅直結の好立地。取材した筆者もまた塩瀬さんと同じく、このストアにどのような人々が来店するのかとても楽しみになった。
TEXT/Daisuke Suito(WATCHNAVI)