「ツタに覆われた家に住みたい!」そんな方必見の兵庫「緑化事業助成金」を解説
毎年春に行われている全国植樹祭や、秋に行われる全国育樹祭をご存じでしょうか。各都道府県と共催してこれを行っている公益社団法人国土緑化推進機構は、都道府県緑化推進委員会と連携を図りながら「国土緑化運動」を推進しています。 各都道府県も、いろいろな緑化事業を実施しているなか、今回は兵庫県の「県民まちなみ緑化事業」(以下まちなみ緑化事業)について見ます。
まちなみ緑化事業とは
兵庫県では、平成18年度から導入された県民緑税の一部を活用して、住民団体が実施する植樹や芝生化などの緑化活動の支援を行い、都市における環境の改善や防災性の向上等を目指し、「まちなみ緑化事業」に取り組んでいます。 「まちなみ緑化事業」では、NPOや自治会・婦人会・老人会などの団体が植樹を中心とした緑化活動に取り組む場合や、県民の方がまとまった面積の緑化を行う場合に、活動経費などの補助を行っています。 また、駅周辺の公共性が高い都心の緑化支援や、校園庭の芝生化でポップアップ式スプリンクラーを設置する際の補助額加算などの制度拡充も行っています。
まちなみ緑化事業の実績
県民の努力により、平成18年度から令和4年度までの17年間に、累計102万5210本の植樹と約96万7045平方メートルの芝生化が行われました。
令和5年度まちなみ緑化事業の内容は
令和5年度についても、まちなみ緑化事業は行われており、「ひょうご花緑創造プラン」に基づき、人口集中地区や市街化区域での緑化、校園庭の芝生化を実施しています。なお、この事業の対象となり補助を受けるには、以下の条件に当てはまる必要があります。 (1)対象者 ・住民団体(自治会、婦人会、マンション管理組合など) ・芝生化実行委員会(学校、PTA、自治会など) (2)対象地域 ・都市計画区域、「さとの区域」、「まちの区域」など (3)対象事業 ・住民団体(一般緑化、ひろばの芝生化、駐車場の芝生化、建築物の屋上壁面緑化) ・芝生化実行委員会(校園庭の芝生化、ひろばの芝生化) また、個人・法人であっても以下の場合は対象となります。 (1)対象者 ・100平方メートル以上の緑化可能な土地を所有・管理する個人や法人 (2)対象地域 ・市街化区域、用途地域、市街化調整区域の特定指定区域等、条例のまちの区域など (3)対象事業 ・一般緑地、校園庭の芝生化、ひろばの芝生化、駐車場の芝生化、建築物の屋上や壁面の緑化 なお、緑化を終えたら、計画的に維持管理を行い、長期的に維持管理に努めることが大切です。補助事業完了後5年間は、「維持管理報告書」を毎年提出する必要があります。