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＜明治安田J3：相模原3－2松本山雅＞◇22日◇第18節◇ギオン 　18日付で戸田和幸監督（46）を解任したJ3のSC相模原が本拠地で松本山雅FCに3－2で逆転勝ちを収めた。 　前半に2点先行される厳しい展開も、風上に立った後半6分にFW伊藤恵亮（23）がロングスローのこぼれ球をペナルティーエリア外からボレーで決めて1点返した。 　同11分には伊藤のパスを受けたMF牧山晃政（23）が粘ってニアのゴールネットを揺らして同点においついた。今季最多の5377人が詰めかけたギオンスタジアムの雰囲気も、一気に逆転ムードに。後半追加タイム3分に左CKのこぼれ球を再び伊藤が決めて劇的逆転勝利を呼び込んだ。 　全得点に絡んだ伊藤は「ギオンで点を取れたのも初めてだったので、初ゴール、逆転できて勝利できたのはすごくよかったと思います」と誇らしく振り返った。 　出番に恵まれなかった昨季は、夏に当時関東1部の栃木シティFCに期限付き移籍し、JFL昇格を経験した。「日本代表、J2、J1でやっていた選手もいて、そういう人からも吸収できた」。前を向いてゴールに迫る自身の特長をより磨いて相模原に戻ってきた。「まだまだ勝ち切れていないところもあるので、自分の力を発揮してチームの勝利に貢献したい」。 　チームが監督騒動に揺れる中、暫定的に指揮を執った高橋健二ヘッドコーチは、「最後逆転したのは、このスタジアムで雰囲気作ってくれた（から）。松本さんもかなりサポーター多かったけど、それに負けないくらい応援してくれたサポーターのみなさんのおかげ。感謝したい。最後のゴールなんか、みんなの力で押し込んだ」と後押しを感謝した。 　前監督の急な解任に「僕らも聞いてちょっとビックリしたところがあった」としつつ「中3日だったことも合って、試合に向かう準備、戦える準備だけはしていかないといけない。選手が不安になるのが一番よくない。そこだけは取り除いてやってあげたいと思っていた」と選手のケアをしながら試合に臨んだ。 　アクシデント直後の価値ある白星を「本当に大きい3ポイントだったと思う」としつつ「これが何か決定する試合だったらいいけどそうではない」と冷静に受け止めた。目標のJ2昇格に向けて上位浮上のきっかけとしたい。【佐藤成】