ラストダンスか、現役引退か…無所属となった40歳イニエスタが立つキャリアの分岐点
元スペイン代表のMFアンドレス・イニエスタは、自身のキャリアにおける分岐点に立っているようだ。4日、スペインメディア『Relevo』が報じている。 ラストダンスか、引退か、アンドレス・イニエスタの決断に注目が集まっている。スペインフットボール史上最も重要なゴールを決めた40歳は、ヴィッセル神戸を退団した昨夏にエミレーツ・クラブ(UAE)に加入すると、リーグ戦20試合に出場し5得点1アシストを記録。しかし、チームは2部リーグ降格の憂き目に遭い、イニエスタは今年6月の契約満了に伴いクラブを退団。現在は、無所属となっている。 そんなイニエスタは、自身の去就について迷っているようだ。スペインメディア『Relevo』は、「選手に近い情報筋は、『Relevo』に対して、彼がどのような決断を下すべきかまだ明確にできていないこと、そして周囲の人々はそんな彼の時間を尊重していることを認めた」としつつ、新たなクラブと契約を締結する場合は、引き続きUAEでプレーする可能性が高いと指摘。理由としては、同選手の家族がドバイでの生活によく適応していることを挙げている。 一方で、イニエスタは先日、「フットボールを続けたいと思っている。自分にとってやめる瞬間が来たと感じるまで、プレーしてみるよ。あとは、コーチのライセンスも取りたいね。将来がどうなるか見てみよう」と告白したとのこと。また「もちろん、人生のどこかでバルセロナに戻りたいと思っている。それが僕の気持ちだから。だけど、いつ、どのような形でというのは僕にも分からなし、他の誰にも分からない。今は様子を見て、それからどこにいるべきかを考える」と人生のクラブへの帰還願望を語った上で、それは適切な時期になされるものであると述べていた。 現状、イニエスタに対するオファーは不足することがないというが、すべては選手本人の気持ち次第のようだ。ただ、UAEリーグの移籍市場が10月1日に閉まることを踏まえると、バルセロナが産んだ稀代の天才パサーに残された決断の時間は、1カ月を切ったことになる。
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