公式が「不完全」だと認めたぞ? 「全然終わってない」最終回で物議をかもしたアニメ
中途半端な終わりかただけど続編は?
毎クール何本も作られているアニメ作品は、視聴者が満足できる「終わり方」も肝心です。続編がある場合でもクールごとに何かしらの「区切り」が必要ですが、なかには続きの情報がないのに最終回で中途半端な終わりを迎え、物議を呼んでしまったアニメもありました。 【画像】え…「こんなん放送したの」「キービジュでアウト」 こちらが「規制解除版」もある令和の過激アニメです(5枚) 記憶に新しいのは、2024年7月から放送された『この世界は不完全すぎる』です。プログラムエラーによって生まれた「バグ」を報告するデバッカーの主人公「ハガ」がテスト中だったゲームの世界に閉じ込められてしまい、もとの世界に戻るためにゲームのエラーを報告する旅を続けていく物語です。 最終回では地下1000階のダンジョンに閉じ込められたハガたちが、ダンジョン主の「サイレンス」と激突し、見事に勝利をおさめます。しかし、EDクレジット後に、サイレンスが復活したのちに第2形態へとパワーアップし、「To be continued ?」の文字が出て物語は突然の幕切れを迎えました。 放送後続編の情報はなく、番組の公式X(旧:Twitter)は「#このアニメは不完全すぎる!?と思った方は、是非、原作をチェック」とつぶやいています。予想外な終わり方に、「最終回まで不完全にする必要はあったのか」と困惑する視聴者もいました。アニメ版監督の馬引圭さんも自身のXで「『続き』やりたい気持ちは超ヤマヤマなんですがっ」とコメントしていましたが、果たして戦いの決着がアニメで描かれる日は来るのでしょうか。 ほかには、2014年の『魔法戦争』(原作:スズキヒサシ)も、最終回が物議をかもしました。現代風の世界を舞台に、魔法使いの能力を覚醒させた主人公「七瀬武」が、弟「七瀬月光」らと戦いを繰り広げます。 最終話では武と月光の戦いに決着がついたものの、その瞬間に武が過去に飛ばされてしまいました。過去で武は自らが置かれた事態に困惑していたところ、倒したと思っていた月光が登場して意味深なことを伝えられます。そして、現代では残されたヒロイン「相羽六」が、姿を消した武の身を案じて終わるのでした。 突然飛ばされた武の「……んだよ 意味が分かんねえ」というセリフは、視聴者から「こっちが言いたいわ」などと反応を呼び、ネットミームになっています。このラストの展開はアニメオリジナルのもので、その後続編の情報はありませんでした。 2020年に放送された『無能なナナ』も、人によっては最終回で不完全燃焼を感じる作品かもしれません。同作は、孤島にある超能力者たちが通う学園に能力を持たない少女「柊ナナ」が派遣され、将来的に大きな被害をもたらす危険人物とされるクラスメイトたちを抹殺していくという物語です。 しかし、内気な少女「犬飼ミチル」の優しさに触れ、ナナは自分が与えられた命令に疑問を感じていきます。そして、自分の寿命を削る代わりに舌で舐めた場所を回復させる「ヒーリング」能力者のミチルは、最後は瀕死となったナナを能力によって助けるものの命を使い切ってしまうのでした。ナナは目覚めたのちにミチルの死を知り、悲しい別れに涙する場面で物語は幕を閉じます。 ただ、ストーリーは黒幕の目的といった真相究明に向けて話が動き出したばかりであり、「別れがあまりにも悲しすぎて号泣した」「続きが気になるし、原作の販促としては最高の終わり方だった」と感動の声の一方、「不完全燃焼」「早く2期やって」と感じた視聴者もいたようです。
LUIS FIELD