漫才コンビ「ドボン」がコンビ名を「世界システム」に改名した理由とは?
漫才コンビ「ドボン」がコンビ名を「世界システム」に改名した理由とは? 撮影:北代靖典 THEPAGE大阪
芸能界では改名してブレイクするケースは多く、お笑い芸人もご多分に漏れず。そんな中、よしもと所属の漫才コンビ「ドボン」(大木はんすけ・松尾ゆうすけ)がこのほど、新世界にある「朝日劇場よしもとライブ」(大阪市浪速区)の舞台で“重大発表”という形でファンに改名を報告した。新コンビ名はなんと「世界システム」だ。大木は芸歴16年、松尾は芸歴6年。改名に至った舞台裏を取材した。 【拡大写真付き】<私の恩人>たむけん、究極の目標は間寛平
おもしろ半分で、付けてもらいました
この日、楽屋を訪ね、これまでの活動や芸名を変更する経緯などを聞いた。大木はんすけ(37)はこう話す。 「芸人になったのは、2001年、21歳の時です。僕は香川県出身で競艇選手を目指していたんやけども、8回落選しまして。競艇選手は年齢制限があるので、それで次に好きやったお笑いの世界へ。NGKの進行係として新喜劇の準備などの仕事をやりながら、芸人をやってました。2004年2月に大木こだま・ひびき師匠に弟子入り。それから漫才コンビ・漫天を結成。8年で解散。相方が吉本新喜劇(東京)に入ったからです」 その後、ピンで1年ほど活動した後、松尾ゆうすけと「繁」を結成。繁から半年後にさらに「ドボン」に改名した。 「『繁』が漢字一文字でわかりにくいということもあって、ドボンに変わりました。名付け親はこだま師匠です。師匠と飲んでる時、僕は何をしてもオーディションに受からず、『いつもドボンするよな』って言われてた。それでコンビ名はドボンがええんと違うか、ということで。『ドボンにしたら、ドボンせえへんようになるん違うか』って、まあ、おもしろ半分で、覚えやすいこともあって、付けてもらいました」
「世界システムて、名前が大きすぎるやろ~」
一方、松尾ゆうすけ(26)は、2009年に吉本養成所に。NSCの33期生だ。同期にはコロコロチキチキペッパーズなどがいる。 2010年にデビューしたが、「ドボンを組む前に7回解散しています。大木はんすけさんのオーディション(新しいコンビ名を募集)を受け、コンビを組むことになりました」という。はんすけによれば、「全部で6人応募がありました。面談すると、3人が辞退。残り3人は素人と松竹の芸人と松尾君だった」とか。 こうしてドボンを結成して4年目を迎えたが、再びこだま師匠が「ドボンってあかんなあ、縁起悪いなあ。3年過ぎてブレイクしないのはドボンという名前があかん」と言い出したという。実際、「どこ行っても名前が悪いって言われる」と、はんすけもこぼす。 そんな折、占い師のイベントで“改名相談”をしたところ、「ドボン」は12画の大凶で、改名したほうがいいとアドバイスを受けた。 「画数やらなんやら占ってもらって。飲んだ席で決められるより、そりゃよかった。いくつか改名案が出て、気に入ったのが“どぼん”と“世界システム”。僕らの中では、ひらがなにするか、世界システムにするかで迷ったけど、大きく羽ばたくという意味で後者に。師匠にもらった名前を弟子が返すことになった。今回の名付け親は占い師の大岩かおる先生です。先生が言うには24画で、最高だそうです(笑)」(はんすけ) 師匠に相談すると、「世界システムて、名前が大きすぎるやろ~って、言われた」と笑う。