【バレー】姫路・宮部藍梨「全勝対決でもやるべきことは変わりません。”百%”を出すだけです」、ルートイン・村山美佳「V2全体の士気を高めたかった。自分個人もV1の選手に負けないことを証明したかった」 V2女子
●セリンジャー・アヴィダル監督(以下、アヴィダル) すごく厳しい試合でした。全勝対決ということでお互いに気持ちも高ぶるものがあったと思います。 試合の中で私たちの強み、キャラクターを出せたと思います。選手たちはファインティングスピリットも見せてくれました。 今年初めての試合、昨年末から期間が空いたので私たちの本来のリズムを取り戻すまでに少し時間がかかっています。今日勝てたことには満足しています。 ーー今シーズン無敗の10連勝(インタビュー時点)。今シーズンのここまでの成果については? アヴィダル:この結果は本当に素晴らしいと思っています。短期間の間に著しく成長した姿を随所に見ることができています。 成長の曲線は、一直線に上がるのではなくて少しあがってプラットフォームがあって、またあがってプラットフォームがあって、みたいな感じです。 常に安定性があることが大事だと思っています。 ーー皇后杯ではV1相手に健闘しました。埼玉上尾に勝利し、V1で無敗を続けるJTには敗れましたが好試合。自分たちの力を測る機会になったのではないかと思います。 アヴィダル:皇后杯ではうちの一番良い力が出せました。(良い状態であれば)あれだけできることが証明できました。 JT戦が一番のピークでしたが、あれだけの試合を1年間ずっとやるというのは難しい。現在はその好調時とのギャップを埋めていくという作業が必要になっています。 ーー対戦相手のルートインですが、選手たちのコメントからもこの1戦にかけてきている姿が伝わりました。 アヴィダル:ルートインさんは本当に素晴らしいチームだと思いますし、要所要所で「すごいな」と感心する部分がたくさんありました。 うちは出だしが良くなく、相手は出だしからすごく押してきました。私たちはそこで目が覚めて、火が付きましたね。 ーーリーグで初めてセットを取られたことについては? アヴィダル:そろそろ取られる時期かなとは思っていました。遅かれ早かれこういうこと(失セット)は起きますので。 選手に絶対3-0で勝つという変なプレッシャーをかけるべきではないですね。本当に目の前の1試合1試合、やるべきことに集中してほしいと思っています。 セットは落としましたけれども…もしかしたら今日の試合は負けていたかもしれない。(しかし勝った) それは我々が悪いのではなくて、相手がとても素晴らしいチームだったということでしょう。私たちはそういった負けなら受け入れられます。 V2がスタートしてからうちが全勝しているため、「姫路だけは絶対にやっつけよう」と他のチームの目標になってしまっています。相手は「負けてもともと」の気持ちでぶつかってきます。 私たちは追われる立場になってしまった。受けるプレッシャーが全然違いますね。
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