今永昇太2発に泣く、好調フィリーズ相手に好投も8勝目ならず…カブスは3連敗、直近10戦で8敗目
◇3日(日本時間4日)MLB カブス3―5フィリーズ(シカゴ) カブスの今永昇太投手(30)は地元のフィリーズ戦に先発。ナ・リーグ東地区の首位を快走する強豪との初顔合わせで、8奪三振など6回を6安打3失点と好投したが、勝敗はつかず8勝目(2敗)はならなかった。ナ中地区最下位のカブスは3連敗となり、直近10戦で8敗目。 今永は2発に泣いた。3回、前回登板から取り入れたカットボールを9番打者・マーシャンにたたかれ、打球は左中間スタンド中段に飛び込む3号同点ソロ。さらに6回は内角低めのカットボールをボームにゴルフスイングですくい上げられ、逆転2ラン。今永はマウンドで後ろを向くと、鬼の形相で左拳をグラブにたたきつけた。 地元中継局マーキーSNのシアンビ実況は「これは最初から分かっていたことですが、今永昇太はフライを多く打たせる投手です。ということはホームランを打たれることもあります」。これに対し、相方のデシェイーズ解説者は「ああ、それは間違いない。外角低めか内角高めを攻めなければならないところを、きょうの一発目も内角で高さは真ん中だった。これはショータにとって危険なゾーンだ」と同意。 さらに「フライはゴロよりアウトになる確率が高いから悪いわけではないが、スタンドインになることもある。だからなるべく四球を抑え、打たれてもソロにすることが大事だ。夏になると、この球場(本拠地リグリーフィールド)はボールが飛ぶようになるしね」と説いた。 カブスと契約前の昨年12月、米放送局CBSスポーツは「今永は極端なフライボール・ピッチャーで、ゴロ率はわずか35%。これは規定投球回数をクリアした2023年のメジャー投手ならば下から5番目だ。このせいで『打者有利の球場にフィットできるのか』と首をひねるスカウトもいる」と報道。実際、ヤンキースはこの点を懸念して獲得に本気ではなかったと伝えられた。
中日スポーツ