黄金世代に衰えが見えるクロアチア イタリア戦で指揮官は世代交代を決断できるのか
グループステージ敗退の危機
18日(現地時間)、クロアチアはEURO2024グループステージ第2戦でアルバニアと対戦し、2-2で引き分けた。2試合を終えて勝ち点1しか獲得できていないクロアチアは、勝利が決勝トーナメント進出には絶対に必要という状況で24日に行われるイタリアとのグルーステージ最終戦に臨むことになった。 クロアチア後半ATに失点でアルバニア相手に痛恨ドロー 大方の予想に反してグループステージ敗退の危機に直面しているクロアチアでは、主力選手達の高齢化が目立つ。アルバニア戦の先発メンバーの平均年齢29.5歳は、今大会の最高齢だった。そして、このベテラン選手達が期待通りのパフォーマンスを見せていないことがクロアチアの苦戦の原因であるとドイツ紙『Bild』は指摘している。 「マルセロ・ブロゾビッチ(31)は、昨年夏にインテルからアル・ナスルに移籍した後、明らかにパフォーマンスの質が落ちた。そして、彼は今とても激しい批判に晒されている。彼とブルーノ・ペトコビッチ(29)が途中交代でいなくなっても、クロアチアはアルバニア戦で一時は逆転に成功していた。ルカ・モドリッチ(38)も、相手のプレッシャーが緩くなってからでなければボールを上手くさばくことができていなかった」 一方、クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督もアルバニア戦後の記者会見で「グループステージでの最初の2試合でこうした問題をかかえることになるなんて全く考えていなかった。我々の選手達は年老いている」とコメント。さらに、ベテラン選手達については、「私は生きている限り彼らに感謝の思いを持ち続けるだろうが、彼らが今後もたくさん試合に出るかどうかは仕事ぶり次第だ。決定的な要素はパフォーマンスだ」と語り、イタリア戦でのメンバー変更を示唆した。 クロアチアのベンチには、ザルツブルク所属のルカ・スチッチ(21)やモドリッチの後継者と目されているマルティン・バトゥリナ(21)といった才能豊かな若手が控えている。 イタリア戦でのクロアチアの注目点は、指揮官がこうした若きタレント陣に思い切ってチャンスを与えるかどうかだろう。
構成/ザ・ワールド編集部