「鍋」の代わりに炊飯器オンリーで調理したら、ガスコンロを使う場合と比べて光熱費が月にいくら浮く?
最近の炊飯器は調理機能付きのものも増えてきており、さまざまな料理を炊飯器ひとつで作ることができます。 食材をセットして、スイッチを押すだけでおいしい料理が完成するため、家事の時短になるだけでなく、洗い物が少なくて済むことや、料理が苦手な人でも失敗なく作れることなど、さまざまな魅力があります。 もし、ガスコンロと鍋を使わずに炊飯器だけで調理を済ませたら、光熱費はどれくらい節約できるのでしょうか。 本記事では、炊飯器を使って調理をするときにかかる電気代と、ガスコンロと鍋を使って調理をするときにかかるガス代を比較してみました。
炊飯器で調理するときにかかる電気代は?
炊飯器の電気代を算出するときは、「1回あたりの消費電力(ワットアワー)÷1000×料金単価(円/キロワットアワー)」で計算します。 1回あたりの消費電力は製品によって異なるため、仕様一覧表やメーカーのWebサイトなどで確認しましょう。 今回の料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価の31円(円/キロワットアワー)を使用して計算します。 例えば、1回の炊飯の消費電力が160ワットアワーの炊飯器の場合は、約4.96円の電気代がかかります。
ガスコンロで調理するときにかかるガス代は?
一方で、ガスコンロを使用したときのガス代を計算します。 ガス代の計算式は「出力(キロワット)×3.6メガジュール/アワー×時間÷ガスの発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)」となります。 一般的な都市ガスの発熱量は45メガジュール、ガスの単位料金は東京ガスの一般契約料金B表の「23年11月検針分」より142.45円で計算します。
お米を炊く際にかかる光熱費の比較
強火2.97キロワットのガスコンロを使い、20分かけてお米を炊くと仮定します。計算式に当てはめると下記のようになります。 2.97キロワット×3.6メガジュール/アワー×1/3時間÷45メガジュール/立方メートル×142.45円/立方メートル=約11.3円 炊飯器でお米を炊いた場合は電気代が約4.96円だったため、お鍋でお米を炊いた場合よりも約6.34円安くなることが分かります。 一日に1回お米を炊いてご飯を食べると仮定すると、1ヶ月間(30日間)における光熱費の違いは表1の通りとなります。 表1