夫に「専業主婦になって」と言われましたが、「年収400万円」では正直キツイと感じてしまいます。やり繰りすれば大丈夫でしょうか…?
「結婚したら専業主婦になってほしい」と未来の夫から希望されたことがある人もいるのではないでしょうか。もし専業主婦になれば、夫の年収だけで生活をやりくりしなければなりません。 本記事では女性が専業主婦になった場合で、夫の年収400万円での手取り額や、2人以上の世帯の消費支出額、子どもの教育費のデータから年収400万円でも生活ができるのか検証します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
平均年収は458万円
国税庁が発表した令和4年分の「民間給与実態統計調査」の結果によると、1年を通じて勤務した給与所得者(対象5078万人)の平均給与は458万円となっています。男性は563万円、女性314万円です。年収400万円であれば、全体の平均給与より50万円ほど少ない状況で、25~29歳男性の平均給与である420万円もわずかに下回ります。 ■年収400万円の手取り額はいくら? 年収400万円といっても、その全額が受け取れるわけではありません。社会保険料や税金が引かれた金額が「手取り額」として手元に残ります。 額面のおよそ7~8割が手取り額と言われていることから、年収400万円の場合は約320万円前後となると推測されます。つまり、月々26万円ほどで生活の全てをまかなう計算になります。
平均支出
次に、毎月の平均支出はいくらなのか見ていきましょう。総務省による令和5年11月分の「家庭調査報告」によれば、2人以上の世帯の平均消費支出は28万6000円という結果でした。 世帯人数の平均2.89人でのデータなので、子どももしくは同居の親などが含まれた人数での消費支出額となります。世帯の人数によって異なるため一概にはいえないものの、現時点で毎月26万円の収入となると月2万円以上も不足する計算となるため、節約などのやりくりが必要不可欠といえます。 なお平均消費支出の内訳では、住居費が約1万7000円となっています。賃貸に住むあるいは住宅ローンの支払いがある場合は、住居費がさらに高額になることを想定しなくてはなりません。