90歳以上の9割が後悔していることは? 調査で見えた「人生を不幸にする原因」
2012年の発売以来、10年以上にわたり売れ続けている『あした死ぬかもよ?』。現在38万部と突破しているこの本に掲載されている、興味深いエピソードを紹介します。 対人関係の悩みに効く「脳タイプ診断」 アメリカで、90歳以上の方を対象として行ったアンケートで「90年の人生を振り返って唯一後悔していることはなんですか?」という質問をしたところ、なんと、90%の人が同じ答えだったのです。その答えとは? ※本稿は『あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。
人生を終える日、どんな気持ちになっていたら最高ですか?
ほんとにやりたいことをやる人生と、ほんとはやりたくないことをやる人生。あなたはどちらを選びますか? ほんとうにやりたいことをやる人生を選びたいですよね。 しかし、予言しましょう。このままの生き方を続けると、人生最後の日、あなたはかなりの確率で後悔することになります。 冒頭の質問に対して、90%の人が答えたこと、それは、 それは...... 「もっと冒険しておけばよかった」 このままの生き方が続いたら5年後、あなたはどうなっているでしょうか? このままの生き方が10年続いたらどうでしょうか? このままの人生を過ごしたら、人生の最後の瞬間に後悔することになりませんか? あの世には、お金も家具も服も家も持っていくことはできません。だから、この世で財産を失うことは、ほんとうの不幸ではありません。 では、この世の最大の不幸はなんでしょう? それは、死が間近に迫ったときに、自分の人生に後悔することです。死ぬ前に後悔することこそ、最大の不幸です。 しかし、それを避ける方法がたったひとつだけあります。 いま、この場でしっかり自分の死を想像してみればいい。死を真剣に見つめることで、あなたは自分の「本心」(ハートの声)に気づくことができる。
「死」を「生きる」ためのスイッチにする
どういうわけか、人は、「自分だけは死なない」と思っています。「死ぬのはいつも他人ばかり」。画家のマルセル・デュシャンが、そう墓碑銘に刻んだように。 でも、残念ながら、僕らが死にいたる可能性は100%です。「オギャー」と、うぶ声をあげた瞬間から、1秒1秒、いまこの瞬間も死に近づいています。 かつてサムライたちが、あれだけ潔く、情熱的に生きられたのは、「自分はいつか死ぬ身である」という事実から目をそらさずに、「この命を何に使おうか」と、日々心を練っていたからです。 死をやみくもに恐れるのではなく、サムライたちのように、死を、ちゃんと「活用」しませんか? 死は、生を完全燃焼させるための、最高の「スイッチ」にできるんです。いつか死ぬ身であることがハートに落ちたとき、人は自分のほんとうの気持ちを取り戻す。 お釈迦様の花と呼ばれる蓮の花。蓮の花は、きれいな水の中で大輪の花を咲かせることはできません。池の水が汚れているほど、美しく大きな花を咲かせます。そして、その花びらは3日で散っていきます。たとえ3日の命でも、自分らしさを咲かせたならば、それは美しい生き方になります。 それが命というものです。ありのままの自分で、その湧き上がる本心から生きたとき、たとえ3日の命でも、そこに後悔はない。それが命というものです。「死」と向き合うことで、ほんとうの自分(本心)に会いに行こう。 人生最後の日に、どんな気持ちになっていたら最高ですか? このままの生き方で、それは達成できそうですか? できないとしたら、いつから生き方を改める? 人生は、どんな質問を自分に投げかけるかで決まります。