富山の秋は選挙一色となりますが、何と言っても、大きな動きは、30日石破新総裁が来月9日に衆議院を解散し、来月27日に衆院選を行うことを表明しました。 県関係では1日発足する石破内閣で富山3区選出の橘慶一郎衆議院議員が内閣官房副長官に起用される方向で検討されています。 橘議員は総裁選で石破新総裁の推薦人を務めていました。 官房副長官は、官房長官を支える内閣の重要なポストで、1日、正式に決定する見通しです。 そして、その新内閣の信任を問う衆議院の解散総選挙が10月27日に行われることが決まり、県内では、知事選、高岡の県議補選、それに氷見市長選と4つの選挙が同じ日に行われます。 まずは衆院選です。 こちらが富山1区、2区、3区の立候補予定者です。 これまでの国政選挙では自民党の現職が優位に戦いを進めていますが、今回は政治とカネの問題を巡り吹く自民党への逆風がどう影響するかが注目です。 特に1区の現職の田畑裕明衆議院議員は所属する富山市連が田畑議員を公認候補として推すことを決めたにも関わらず、富山の秋は選挙一色ます。 1日はその地域支部の蜷川支部が独自にとったアンケートでも田畑議員を推すのに反対と答えた人の方が多い結果で、ある自民関係者は「ここまで一枚岩になれない状態での選挙戦はない」と漏らします。 といいつつも、選挙戦まで時間がないため、田畑議員は公認候補として党本部に申請されることになる見通しです。 これに対し、野党第一党の立憲民主党の県連は、そもそも解散総選挙の時期が想定より早まったことを批判しつつ、「政治とカネ」の問題が衆院選の争点になると話します。 ＊立憲民主党県連　菅沢裕明代表 「ボロが出ないように、党内の混乱や対立点が国民に明らかになる前にに解散総選挙にうって出た。党の事情を優先した事情が伺えていかがなものか。裏金問題や国民の暮らしを巡る問題が選挙の最大の争点石破政権の曖昧さを追求して戦い抜きたい」 そして、知事選です。 告示まで10日となりました。 立候補を表明しているのは現職の新田知事と新人の百塚さんの2人です。 このほか、立候補に意欲を示す人もいて、今週の木曜日には立候補の届け出書類の事前審査が締め切られますので最終的な構図はそこで固まるとみられています。 新田知事は前回、推薦がとれなかった自民に加え、立憲、国民の推薦をとりつけました。 共産が推薦する百塚さんは新田県政を批判しています。4年間の県政運営を県民がどう評価し、票数に表れるのか、注目です。 そして、高岡の県議補選は今月18日に告示されますが… 自民党高岡市連は1日会合を開き、候補者選考を本格化させます。 候補者を公募する方針で、出馬に意欲を示す高岡市議に一本化される見通しです。 急に決まった選挙、そして、衆院選と同日ということもあり今のところ立憲民主党と共産党に他党に候補を擁立する動きはありません。 そして、氷見市長選も自民党氷見市支部が一本化した菊地正寛さん以外に表立った動きがなく、無投票となる公算が高まっています。