132万円の輪島塗キーボード 10分で2個売れる PFUが被災工房支援
PFU(かほく市)は27日、輪島塗を施した高性能キーボードの販売を始めた。売り上げ全額を被災した輪島塗工房の復興に充てる新プロジェクトで、132万円の黒漆のキーボードは用意した4個のうち、取り扱い開始から10分で2個売れた。キー2個入り(3万9600円)のセットも1時間半ほどで50組が売り切れるなど、販売目標としていた500万円を達成した。 クラウドファンディングのサイト「Makuake(マクアケ)」で取り扱った。漆塗りを手掛けたのは、地震で壊滅的な被害を受けた輪島市の大徹八井漆器工房。金粉をまぶした漆を塗り重ね、上品な質感と深みのある色合いに仕上げた。 PFUによると、輪島塗は抗菌性、吸湿性、耐久性に優れ、キーのコーティングにも適している。担当者は「反響が非常に大きい。追加生産を検討したい」と話した。