カレン・チュカジアンに勝利のジャロン・エニス 次の対戦相手候補は? | ボクシング
階級転向も視野に入れているというジャロン・エニス。次の対戦相手はどうなるだろうか。
日本時間11月10日、IBFウェルター級王者ジャロン・エニスがカレン・チュカジアンを判定で下し、王座防衛を果たした。その直後のインタビューで自らのパフォーマンスを振り返り、ジュニアミドル級へ転向する可能性について考えていると語った。 エニスは「自分のパフォーマンスはまあまあだった」と、DAZNのクリス・マニックスに語った。「154ポンド(スーパーウェルター級)に上げた方が、自分の実力をもっと発揮できる気がする」と続けた。 しかし、その後もウェルター級に留まり、タイトル統一を目指す選択肢を捨ててはいない。 「他のファイターたちが(試合の成立に向けて)本気を見せるのなら、実現させよう。そうでなければ154ポンドに移る」 チュカジアンと約1年ぶりに対戦し、再び判定で下したエニス。第5ラウンドで相手をダウンさせ快勝を収めたが、予想以上に打ち込まれたことに不満も感じていた。 ウェルター級に留まるか、スーパーウェルター級へ転向するか、エニスにはさまざまな選択肢がある。勝利後のインタビューでも、プロモーターのエディー・ハーン氏と選択肢について話し合っていた。 ここでは、エニスの勝利を受けて、可能性がある3名の対戦相手を紹介する。
ヴァージル・オルティスJr
エディー・ハーン氏は、エニス vs. オルティスについて「試合を成立させるのは簡単な話だ。我々は2月22日に向けて準備が整っている」と明言した。 試合後の記者会見では「最高の試合のひとつだ」とも述べた。 オルティスのプロモーター、オスカー・デ・ラ・ホーヤも自身の「X」アカウントでサウジアラビアのトゥルキ・アル・シェイク長官に向けて「5vs5ゴールデンボーイ・マッチルームメインイベント ヴァージル・オルティスJr vs "ブーツ"エニス」を呼びかけている。 この対戦では、全盛期を迎えた無敗の2人のファイターが対峙することになる。エニス(33勝0敗、29KO)がスーパーウェルター級に進出するのであれば、オルティス(22勝0敗、21KO)の保持するWBC暫定王座に挑戦する可能性がある。 エニスのボクシング技術とパワーがオルティスの突進力とノックアウト能力と噛み合えば、非常に見応えのある試合になるだろう。