水原氏は「病的なギャンブラー」 大谷とは「会ったり話したりも一度もない」 違法賭博胴元・ボウヤー氏弁護士が証言、米紙報道
ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平氏が違法賭博に関与したとの報道に関して、米ワシントン・ポスト電子版は23日(日本時間24日)、水原氏が接触したブックメーカー(胴元)のマシュー・ボウヤー氏の弁護士のインタビュー記事を掲載。大谷の賭博関与を完全否定する一方で、水原氏を「病的なギャンブラー」と表現した。 ボウヤー氏の弁護士を務めるダイアン・バス氏は、ボウヤー氏が現在、連邦政府の調査を受けている違法賭博の胴元であることを認め、「彼が会ったり、メールのやりとりをしたのは一平だけだった」と証言。借金返済の銀行記録に名前が残っている大谷とボウヤー氏との関係については「話したり、会ったり、メールのやりとりをしたことも一度もない」と断言し、賭博の関与を繰り返し否定したという。 同弁護士は、米ESPNがドジャースから解雇される前の水原氏に行った電話取材の内容で焦点となった、大谷の口座から振り込んだとされる少なくとも450万ドル(約6億7500万円)の返済額については明らかにしなかった。実際に振り込んだ人物に関しての記述はなかった。 わずか3年ほどで6億円を超える借金を背負ったとされる水原氏を同弁護士は「病みつきのギャンブラーだった」と表現。当時の年俸が6桁(10万ドル=約1500万円)に届かなかった通訳が億単位の借金がありながら、なおも掛け金を与え続けた理由を問うと「彼は大谷の親友だったから」と返答。23年の年俸が3000万ドル(約45億円)だった二刀流の資産が狙いだったことを示唆した。 また、水原氏による違法賭博問題を受け、大リーグ機構(MLB)の担当者が各球団を巡回してヒアリングを行ったり、状況確認を進めたりしていることが23日、分かった。捜査当局や税務を所管する内国歳入庁が調べを進めており、ブルージェイズの菊池雄星投手(32)は、今回の問題に関連した会合が22日にあったことを明かし、「いわゆるそういう(反社会的な)人はどうか、とか説明を受けている」と話した。