「くら寿司」のライバルにない独自性を「グローバル旗艦店 銀座」で垣間見た
世界最多のボックスシートに史上最長の回転ベルトを用意したワケ
加えて「くら寿司グローバル旗艦店 銀座」の仕様として見逃せないポイントは、各客席にあります。なぜなら、くら寿司で史上最長となる123.14mもの回転ベルト(レーン)を設置しているから。座席数が242と極めて多く、ボックスシートの数もくら寿司で世界最多の店舗となっています。 この背景にも、くら寿司が他を圧倒している独自のストロングポイントがあります。それはズバリ、回転ベルト。くら寿司は2011年に日本初となる抗菌寿司カバー「鮮度くん」を開発導入し、2013年には特許も取得しました。これが感染症や迷惑客のイタズラ行為への対策となり、その結果大手チェーンでは唯一、いまも全店で回転ベルトに寿司を流しています。 さらに同社実施のインターネット調査によると、全体の過半数(52.7%)が、「回転ベルトでお寿司を流す回転寿司店を利用したい」と回答。特に、消費をけん引する20代は約65%が回転ベルトを肯定していたとか。 そこでくら寿司は、大手チェーンで唯一回転ベルトに寿司を流しているという独自性を生かし、この強みをいっそうウリとする戦略を仕掛けたのです。また、同社はEXPO 2025 大阪・関西万博で「未来の回転寿司」の出店を予定しており、“回転ベルトは、世界を一つに。”というコンセプトを発表。1977年に大阪・堺市で創業したくら寿司にとって、万博は大きな晴れ舞台となるでしょう。
美味しいうえに楽しい回転寿司が「くら寿司」だ
また、くら寿司が誇るその他のストロングポイントには、「皿カウンター水回収システム」と、そこへ5皿投入ごとに1回チャレンジできる「ビッくらポン!」もあります。これはまさに、同社のエンターテインメント性を象徴するコンテンツだといえるでしょう。 ライバルを圧倒するエンターテインメント性でファンを増やす、くら寿司。グローバル旗艦店の推進には海外展開も視野に入れており、事実同社は2009年のアメリカ進出を皮切りに台湾と中国にも出店し、累計100店舗以上の陣営に。 加えて2030年までに海外店舗を約4倍の400店まで拡大する計画があり、日本国内のグローバル旗艦店も増えていくでしょう。テーマパーク要素のあるグローバル旗艦店は、通常のくら寿司とは違った楽しみ方ができるので、まだ行ったことがないという人はぜひ一度! 【SHOP DATA】 くら寿司 グローバル旗艦店 銀座 営業時間:11:00~23:00(L.O.22:30)、土日は10:20~23:00(L.O.22:30) 休業日:なし
中山秀明