〈エルメス〉スポーティで独創的な新作の魅力と楽しみ方!
計界のオスカーとも呼ばれるジュネーブ ウォッチメイキング グランプリで、数々の賞を受賞してきた〈エルメス〉。その時計部門のクリエイティブ・ディレクターであるフィリップ・デロタルに、新色が発売されて話題のメンズウォッチ“エルメス H08”の魅力を聞いた。
[フィリップ・デロタル]Philippe Delhotal
1962年、フランス生まれ。〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉や〈パテック フィリップ〉といった数々の名門時計ブランドでデザイナーや開発責任者を務めたのち、2009年にラ・モントル・エルメス社に入社。クリエイティブ・ディレクターとして、“スリム ドゥ エルメス”など、新コレクションの開発を手掛けている。
[エルメス] HERMÈS
「“エルメス H08”は、スポーティかつ都会的なエスプリを備えていながら、日常的に楽しんでいただける時計として開発しました。その一方で、色を楽しむということも〈エルメス〉のDNAにあるので、今回はイエロー、グリーン、ブルー、オレンジといったハッピーで明るいムードの色やスポーティな色を使っています。こうした配色によって、日々の生活でリラックスして使える、この時計の魅力が強調され、それを十二分に楽しんでもらえるオブジェになったのではないかと思います。都会的でアクティブな生活をなさっていて、かつ美しいものを愛する方に好んでいただけるのではないでしょうか」 独創的な時計を生む発想の源とは? 「学生時代に学んだ機械工学とアートというふたつのバックグラウンドが、大きな助けになっています。そのふたつの感性が対話したり、補い合いながらひとつのクリエイションとなっていきます。その対話が必ずしもうまくいくわけではなく、いい争うこともありますが(笑)」 時計のお洒落は、どんなふうに楽しむ? 「その日の装いや会う人によってつけ替えますが、どんな気分のときにつけるのかも大切にしています。時計は男性にとって唯一のジュエリーである一方、身につけることでその時計が持つ世界観に導いてくれるものでもあります。気分が沈んでいるときに、素敵な時計をつければ気持ちが上がることもあります。そういった気持ちの部分でも〈エルメス〉の時計を楽しんでいただけたら嬉しいですね」
個性的なタイポグラフィのインデックスも見どころ!
アルミニウムと粉末の粘板岩でメタリック加工を施した、ガラス繊維の複合素材をケースに採用。軽やかなつけ心地も魅力。ケース径39㎜、自動巻き、合成グラスファイバーメッシュケース、ラバーストラップ、10気圧防水。108万200円(エルメス/エルメスジャポン) ※雑誌『Safari』2月号より
写真=池村隆司 文=遠藤 匠