囲碁・一力遼本因坊が就位式 「世界戦でもさらに上を目指す」
第79期本因坊決定戦五番勝負(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)で本因坊位を2連覇した一力遼本因坊(27)の就位式が16日、東京都文京区のホテル椿山荘東京であった。 【写真まとめ】就位式で笑顔を見せる一力遼本因坊 1日制五番勝負となった今期は、初防衛を目指す一力本因坊と、本戦トーナメントを勝ち上がった関西棋院所属の余正麒八段(29)との対決となった。東京・上野の東京国立博物館で打たれた第1局は一力本因坊が勝利。第2、3局も勝負どころで的確な打ち回しを見せた一力本因坊が勝ち、3連勝のストレートで2連覇を果たした。 就位式は、一力本因坊の父で河北新報社社長の一力雅彦氏や師匠の宋光復九段らが出席した。毎日新聞社の松木健社長、日本棋院の武宮陽光理事長、関西棋院の池坊雅史理事長、大和証券の鈴木直樹常務取締役らがあいさつ。一力本因坊が通った東京都立白鷗高校・付属中学校で英語を担当した中野達也さんが祝辞を述べた。 武宮理事長から允許(いんきょ)状を受け取った一力本因坊は「(今期は)難しい碁が多かったが何とか結果を出すことができた。そこで得た自信が応氏杯や名人獲得にもつながったと思う」と振り返り、「(来年1月から)棋聖戦を含めてタイトル戦が始まるが、世界戦でもさらに上を目指して頑張りたい」と話した。【武内亮】