マカオ税関、着衣の下に隠す手口の中古スマホやCPUの密輸事案相次ぎ摘発
澳門海關(マカオ税関)は11月11日、最新のボディスキャナーなど非接触型検査機器を導入し、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対して厳格な取り締まりを継続する中、同月5日から9日までの5日間にマカオと中国本土との間の主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション施設の税関検査場で着衣の下に隠す手口の密輸事案を4件相次いで摘発したと発表。 発見に至った密輸品の内訳は、中古スマートフォンが97台、CPUが60個で、すべてマカオから中国本土への持ち出し(密輸出)を企図したケースだったとのこと。 いずれのケースも税関検査場の申告物なしレーンを通過した際の歩き方が不自然だったり、着衣が膨らんでいる状況がうかがえたことなどから税関職員が呼び止め、ボディスキャナーなどを使って詳細調査した結果、ラップを使って身体の腰回りや足の脛の部分に巻き付けるかたちで隠した密輸品の発見に至ったという。 上述の4件の密輸事案に関与した4人は22~46歳のマカオ居民、中国本土居民で、全員を最高5万パタカ(約96万円)の罰金が課せられる対外貿易法違反で起訴済みとした。 昨年(2023年)1月初頭のウィズコロナ転換による水際措置の緩和に伴い、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、物品を着衣の下に隠す手口も目立っている。 税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守及び報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も継続して水際における各種取り締まりを強化して臨みむ考えをあらためて示した。