お城に泊まって殿様・姫様気分を満喫…「もうしばらく浸っておきたい」
香川県丸亀市の丸亀城に宿泊できる「城泊」を申し込んだ同県宇多津町の夫婦が16日夜、三の丸の「延寿閣別館」に泊まり、“殿様気分”を満喫した。
市が歴史的資源を生かした観光振興などを目的に、5月に予約の受け付けを開始。料金は2人利用で126万5000円からで、10月に初めての利用があったが、様子は非公開だった。 今回は2組目で、利用したのは同町のボートレーサー三嶌誠司さん(56)と妻の利江さん(55)。2人は人力車でJR丸亀駅から大手二の門前に着き、「お殿様、お姫様が到着しました」との掛け声で入城した。 太鼓演奏の出迎えを受けた後、「延寿閣別館」でオリーブ牛ステーキの夕食を堪能し、国重要文化財の天守に設けられたナイトラウンジで地ビールを楽しんだ。 17日は同市の大名庭園「中津万象園」にある国内現存最古の煎茶席で、煎茶道を体験。誠司さんは「小さなところまでもてなしがあり、価格の価値は十分にあった。非日常な体験が楽しく、もうしばらく殿様気分に浸っておきたい」と笑顔で話した。