広島・床田 矢崎から1号!野手顔負けの打棒 現役ドラフトでヤクルト移籍の同期に見せつける
広島・床田寛樹投手(29)が15日、広島市内で行われた「カープフェス2024」のトークショーに野間峻祥外野手(31)と参加し、来季の目標に“矢崎撃ち”を掲げた。同期入団で同級生でもある矢崎は現役ドラフトで来季からヤクルトに移籍。対戦が実現すればプロ初本塁打を放つことに意欲を示した。また、オリックスにFA移籍する九里との投げ合いも心待ちにした。 床田はニヤリと笑みを浮かべて腕をまくった。トークショーで、来季からヤクルトに移籍する矢崎の話題になると「アイツから、プロ1号を打つのが一番いい」と力強く宣言した。 打撃へのこだわりは人一倍、強い。今季は打率・178。7月23日の球宴第1戦では代打で右前打を放ち、野手顔負けの打棒を見せつけた。矢崎とは16年度ドラフトの同期。「たぶん新人の時から僕が(矢崎と)一番キャッチボールをしている」。先日もキャッチボールを行い、矢崎の球筋を打者目線で確認したという。「やっぱり伸びがすごい。アレを上からシバいて。楽しみですね」とイメージを膨らませた。 床田が先発で、矢崎はリリーフ。対戦の可能性を高めるためには、自身が長いイニングを投げる必要がある。「僕がゼロに抑えていたり、試合に勝っていれば(打席に)立つ可能性はある。接戦になればなるほど、可能性は高いんじゃないかな」と待ちわびた。 同期入団の同い年で、若い頃から互いを高め合った特別な間柄。「食事の時も移動の時も、いつも一緒にいた。同期で同級生は一人だけ。一番仲良くしていた。暇な時に『軽くご飯行こうや』と言えるやつがいなくなる」と寂しさものぞかせる。 矢崎に加え、九里もオリックスへ移籍。九里からは現状に満足せず向上心を燃やす姿を学んだ。「キャリアハイの成績を残してもフォームを思い切って変えたり、いい投手は毎年、常に何かを毎年変えているんだなと。それを見て僕も(成績が)良かった年でも何か変えるようになった。投げ合える機会があればいいな」と胸を高鳴らせた。 長年、先発ローテを担った九里の穴は大きい。来季はより一層、大瀬良、森下との3人柱でフル回転することが求められる。「まずはしっかり、3人でチームを引っ張っていければ」と床田。惜別の思いも力に変えて、来季も投打で躍動する。